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ブックマーク / cruel.org (4)

  • ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について

    ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について 山形浩生 草思社の倒産で一時はどうなるかと思った『銃、病原菌、鉄』邦訳だが、無事に復活して文庫にもなって、まずはめでたい。おもしろいだし非常に含蓄があるので、これが入手困難になるのは大変痛かったもので。 しかし、アマゾンのレビューを見ていると、変な記述に出くわした。これだ: 翻訳されていない一節 (Tsiroeht Emag) 訳されなかった章がある? そんなバカな。草思社が(愚かにも)参考文献をカットしたのに怒ってみんなで訳したときに、原書はちゃんと見ているがそんな章はなかったぞ。(なお、草思社も知恵をつけて、その後参考文献をウェブで公開したうえ、文庫版にはちゃんと載せているのでご安心を。)それも日人に関する章で人間宣言がどうしたこうした? そんな最近の話を扱っているわけもないと思って、コメントにもそう書いたんだが…… 調べて

    nisoku2
    nisoku2 2012/03/10
  • もはや「問題」を描くだけじゃ小説は成り立たないのだろう。 | CUT 2003/12 Book Review

    もはや「問題」を描くだけじゃ小説は成り立たないのだろう。 (『CUT』2004 年 2 月) 山形浩生 ぼくが日にいない間に、なにやらねいちゃんが二人して芥川賞ととったとかで、2ちゃんねる方面では大騒ぎしているようだ。これで芥川賞は終わったとか、あんなのブンガクじゃない、とか、可愛いけりゃいいじゃん、とか、これは実は確信犯的な選出なのだとか。そしてそれを期に、ブンガクって何なのか、みたいな古くさい話がちょっとは蒸し返されたりしているようで、まああと一ヶ月くらいはネタになりそうかな、という気はする。 実は、村上龍が最近になってその手の話をちょっとしているのだ。近刊の『十三歳のハローワーク』は、職業案内書としてはまあまあのできではある。記述の多くはあたりさわりないし、また村上龍のあまりおもしろくない学問のすすめや、大して意味があるとも思えないNGO翼賛はうっとうしいだけなんだけれど、いくつか

  • 経済学におけるノーベル記念賞

    [Note:ここはHET ウェブサイトの一部なのだ。ノーベル財団やスウェーデン王立科学アカデミーやその他の財団とは関係ないし、何らお墨付きももらってない。公式のページをお探しなら 公式ノーベル記念賞ウェブサイトへどうぞ。] 1896 年に、スウェーデンの産業人で、ダイナマイト発明者のアルフレッド・ノーベルが、自分の財産を財団に寄付して、「前年に人類に対して最大の便宜を与える貢献を行った」人物に対する年次の賞を創設した。ノーベルの遺言状が指定したのは、物理学、化学、医学/薬学、文学、平和の各賞だった。これは 1901 年に第一回が授与された。 1969 年に、スウェーデン中央銀行 (Sveriges Riskbank) が「アルフレッド・ノーベルを記念した経済科学におけるスウェーデン銀行賞」を設立して、これが一般には略されて「ノーベル記念賞」(またはノーベル経済学賞) と呼ばれている。ノーベ

  • YAMAGATA Hiroo's Will

     山形浩生の遺言状 -----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE----- Hash: SHA1 山形浩生(以下、ぼく)が脳死状態に達したら、ぼくの著作や翻訳はすべて GPLのもとにおかれる。ぼくの相続人はぼくの著作や翻訳についてはいっさい 権利主張をしてはいけない。だれが賞賛、阿諛追従、罵倒、侮辱、糾弾、引用、 出版、翻訳などどのような形でそれを利用しようとも、クレジットさえきちんと していれば、それをネタにお金をせびったりたかったり、訴えたりしてはいけな い。だれかが変なパロディをつくってぼくやその関係者をこちゃこちゃにコケに しても、ぼくの書いたものにかかわるいろんな権利をたてに、文句をつけたり足 をひっぱったりというような各種茶番を展開してはならない。 それ以外の資産については、遺言するほどのものがそろった時点でまた考える。 1999年3月31日 山形浩生 ----

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