米韓首脳会談で「本当に起きていたこと」 韓国を訪問中のバイデン米国大統領は5月21日、韓国の尹錫悦大統領との初の首脳会談を行った。 今次の米韓首脳会談は、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領によって崩壊寸前にまで至った米韓同盟の立て直しと、北朝鮮の挑発行動に対して脆弱性が明らかとなったことへの有効な防衛策の構築が、主要な課題であった。 文在寅氏は「安米経中(安保は米国、経済は中国が重要)」と述べ、米中で中立の立場を維持してきた。しかし、実際には在韓米軍のTHAAD配備に対する中国の反発で、3不(THAADの追加配備は行わない、米国のミサイル防衛網には入らない、日米韓の軍事同盟は行わない)を表明し、中国の軍門に下った。 また、文在寅政権は北朝鮮と南北軍事合意を行い、大規模な軍事演習の自制、軍事境界線付近の偵察飛行の中止を約束し、韓国の安全保障を自ら脅かした。 こうした行動はいずれも韓国の安保主権