不穏なサイバー空間の動向を自分事として捉えるために今見ておくべき“指南書”:宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(99)(1/2 ページ) 「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。今回はランサムウェア攻撃や情報漏えい被害といった不穏なサイバー空間の動向を自分事として捉えるために読んでおきたいインシデント報告書などを紹介する。
関連キーワード サイバー攻撃 | マルウェア | セキュリティ ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃を受け、事業に甚大な影響が及んでいる著名企業の事例が世間を賑わせている。ランサムウェアの被害は、どの組織にとっても“対岸の火事”ではない。 攻撃者は常に手口の巧妙化を図っているので、ランサムウェア攻撃を完全に防ぐことはできないと考えた方がいい。“攻撃を受けた後”にどう対処するのかを定めておくことが極めて重要だ。では、どうすればいいのか。復旧計画の6大ポイントを紹介する。 ランサムウェア事故が「もはや収拾不能」を防ぐ6大ポイント 併せて読みたいお薦め記事 実例から学ぶランサムウェア攻撃対処法 ランサムウェア被害のCIOが明かす「わが郡はランサムウェアにこう攻撃された」 重要システムを1日で復旧させた敏腕CIOが明かす「ランサムウェア対策のヒント」 ランサムウェア攻撃を受けた場合の被害を
もしそのコンテナターミナルが業務停止に陥るとどうなるか――。そのリスクを如実に示したのが、2023年7月4日に名古屋港コンテナターミナルで発生したランサムウェア感染被害だった。 2024年3月に開催されたセキュリティイベント「Security Days Spring 2024」に、国土交通省で最高情報セキュリティアドバイザーを務める北尾辰也氏が登壇。「名古屋港コンテナターミナルを襲ったサイバー攻撃とその背景」と題し、公表された報告書などを基に攻撃から復旧までのいきさつと、そこから得られた教訓を紹介した。 ITを用いた効率化が進んできたコンテナターミナル コンテナターミナルというと、港に林立する大型クレーン(ガントリークレーン)を思い浮かべる人も多いだろう。名古屋港コンテナターミナルもその一つだ。 同コンテナターミナルは5つのターミナルで構成されている。1日当たり約7500本のコンテナが出入
エーザイは6月6日、社内サーバの一部がランサムウェアに感染したと発表した。情報流出や原因については「調査中」とする一方、配送システムが被害を受けており、薬品など医療機関向けの配送に影響が出る可能性を示唆している。 配送システムが被害 薬品配送に影響か 同社がランサムウェアの被害を確認したのは6月3日深夜。担当者がグループ内の複数サーバーの情報がランサムウェアによって暗号化されていることを確認した。このため、直後に被害を受けたサーバを全体サーバから切り離すとともに、外部専門家の協力のもと調査を開始。対策本部を立ち上げた。 流出情報や感染経路、犯行グループの声明などは「大半が調査中」という。ただ、配送システムが被害を受けていることから「現時点での影響は不明」と前置きした上で「今後の調査で医療機関向けの配送に影響が出る可能性がある」と明らかにした。 業績予想への影響は「精査中」 同社は「取引先、
専門家パネルディスカッション ランサムウェア終焉の始まり ランサムウェアは、世界経済フォーラムによって、地球温暖化に匹敵するリスクレベルである経済リスクのトップ5に挙げられています。 このエキスパート・パネル・セッションをオンデマンドで視聴して、Cloudian、Veeam、VMwareの新しいテクノロジーが、オンプレミスのデータセンターでも、マネージド・サービス・プロバイダとして企業顧客にランサムウェア保護サービスを提供する場合でも、データを安全に保つための強化ソリューションをどのように提供するかを学びましょう。 CHAIR Chris M Evans, Architecting IT PANELISTS Cloudian: Neil Stobart, VP Global Systems Engineering Veeam: Michael Cade, Senior Global Tec
“自分ごと”として「ランサムウェア」についてもう一度考えてみよう:宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(33)(1/2 ページ) 「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、企業組織や工場などを狙うランサムウェア攻撃の最新動向と、代替機によるバックアップ&リストアを行う際の注意点を紹介する。 「ランサムウェア」が日本国内でも認知されるようになって随分と時間がたちました。皆さんのランサムウェアに対する印象は「思い出の写真が暗号化されてしまう」「ビットコインを支払わないとデータが戻ってこない」「身代金を支払っても暗号化が解除されるわけではない」「対応はバックアップしかない」――といったところでしょうか。 実際、いろいろな人に話を聞いてみると、“
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