ロシア軍による「ミリ・ハラ」 12月に入り、ロシア軍によるわが国への「ミリ・ハラ(ミリタリー・ハラスメント:軍事的嫌がらせ)」が執拗に行われている。 10日の拙稿「中露合同パトロールが活発化…繰り返される“挑発”に今、警戒が必要な『本当の理由』」で触れたような、10月以降の中露合同によるプレゼンス(示威行動)に引き続き、12月に入って14日にロシア軍の電子偵察機(IL-20)がオホーツク海から太平洋のわが国周辺を偵察飛行した。この翌15日、同じ機体(IL-20)を含む9機(8機の機種は不明)が、日本海からオホーツク海を経て北方四島の上空を通過し、太平洋側の北海道など周辺でわが国への近接飛行を行った。これに対し、航空自衛隊がスクランブル機を発進させるなどして対応した。 この同じ15日、ロシア国防省は、日本海でロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦「マーシャル・シャポシニコフ(DD-543)8,500ト