ほとんど誰も知らないお仕事、知っていても中身がよく分からないお仕事を紹介する新コラム「ニッポンのお仕事」。初回に取り上げる仕事人は、不動産業界歴17年の児玉和俊氏である。彼の仕事から、孤独死が増えている日本の悲しい現状が浮き彫りになる――。 東京都心の賃貸マンションで入居者の男性が死亡しているのが見つかった。オーナーは部屋をきれいに清掃し、再び貸し出すも、短期間に入居者が2人立て続けに退去した。理由はどちらも、「誰もいないはずの部屋で、人の気配を感じる」という不可解なものであった。オーナーは、不動産コンサルティング業を手掛けるカチモード(東京・新宿)の児玉社長に連絡し、「オバケ調査」を依頼した。 後ろに気配を感じたのは、深夜1人で各種計測器の数値をメモしていた時のことだった。視線を向けると……。 東京23区では年6000人超が孤独死 カチモードのオバケ調査をはじめ、特殊清掃業や転売業、保険
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