世界貿易は今後、かつてない様相を呈することになるだろう。 その原因は経済ナショナリズムの台頭であると、先日発表された報告書は指摘している。 「中国と西側諸国の対立が、経済ナショナリズムを煽っている」と書いているのは、ロンドンに本社を置くコンサルティング会社、キャピタル・エコノミクスの報告書だ。これにより、おおむね1945年から現在まで存続してきた世界貿易システムは、いまや「断裂」し、2つの主要貿易ブロックに置き換わりつつあると、報告書の著者らは見ている。 この予測が現実のものとなれば、第二次世界大戦以降に我々が享受してきた経済的豊かさは、深刻な打撃を受けるだろう。1945年の枢軸国敗戦以来、世界貿易の規模は、一貫して拡大してきた。直近の急成長が起こったのは、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟した2001年12月のことだ。 長年にわたり、ほとんどの自由市場経済学者は、世界の経済生産をより効率
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