「北京無印良品が日本無印良品に勝訴」 中国メディア「中国網」は2021年11月4日、この不思議なタイトルの記事を掲載した。まるで無印良品と中国子会社が争ってるかのように見えるが、実はこの「北京無印良品」は我々が良く知る“無印”とはまったく無関係の別会社なのだ。 あの無印良品とは別に“北京無印良品”なる会社があるとなれば、日本人の多くはニセモノだと思うだろう。実際、無印良品も「北京無印良品が我々の商標を奪った」と中国で告知していたのだが、それが裁判の事由となっている。裁判所は北京無印良品の主張を正当と認め、日本の無印良品に主張撤回と40万元(約500万円)の賠償を命じている。 ニセモノが本物に勝ったかのように見える、この不思議な裁判はいったいなぜ起きたのか? その発端は20年前にさかのぼる。 「北京無印良品」とは何なのか? 無印良品は1980年に西友のプライベートブランドとして誕生。1989