モノ、カネ、ヒトを問わずできる限りの中国支援を (田中 秀征=福山大学教授) 中国の四川大地震による惨状は目を覆うばかりだ。地震発生後、1週間を経て二次災害の危険が心配される。二次災害として心配される大きなものは3つある。 (1)ダムの決壊による土石流。そして、崩れた土砂によってせき止められた水による土石流。余震や大雨による二次災害だ。既に2日間で200人もの道路復旧作業員が土石流に呑み込まれたという。 (2)衛生状態の悪化によるさまざまな感染症のまん延。450万人に上るといわれる避難民を衛生的な場所に収容することは至難の業だ。 (3)四川省に存在する核施設からの放射能漏れ。中国政府は今のところその恐れのないことを強調している。だが、大きな余震が襲えば危険であることは確かだ。 今回の四川大地震は、95年の阪神・淡路大震災の規模をはるかに超えている。 「阪神」と「四川」は二次災