山際大志郎大臣は「記憶がない」「事務所にも記録がない」などと答えてきたが、今回、辞任(写真/JMPA) 旧統一教会との関係をめぐって「記憶がない」「事務所にも記録がない」とシラを切り続け、「嘘が背広を着て歩いている」と評された山際大志郎・経済再生相がついに辞任した。岸田文雄・首相は直前まで、「予算委員会で質疑を受けている最中だ。与野党の質問に丁寧に答えてもらう」と更迭を否定し続けてきたが、その予算委員会の集中審議が終わったタイミングでクビを切ったのだ。自民党国対幹部はこう言う。 「総理は国民に公約した電気・ガス料金の負担軽減策などを盛り込んだ経済対策を10月28日に閣議決定し、国会に補正予算案を提出する。補正予算の審議で答弁に立つのは経済再生大臣の役割だから、いま山際を辞めさせておかないと、臨時国会の会期中ずっと山際追及一色になってしまう」 更迭はギリギリのタイミングだった。だが、“トカゲ