日本通運とネットワーク機器ベンダーのシスコは5月4日、オフィスの移転作業に無線ICタグを活用する実験を共同で行った。ICタグとゲート型のアンテナでオフィスの移転の荷物を管理する事例は国内初である(関連記事)。ICタグは、UHF帯を利用するGen 2対応製品で約600枚を利用した。 新宿三井ビル(東京都新宿区)から東京ミッドタウン(東京都港区)へオフィスを移転するシスコが、実証実験の場を提供。ICタグを業務に生かすノウハウを蓄積する実証実験の場を求めていた日通と、ネットワーク・ソリューションの一つとして無線ICタグ関連製品の売り込みを強化したいシスコの思惑が一致して実現した。 移転自体は全社規模だが、実験の対象としたのは、新宿三井ビル内の8階にオフィスを構えていたシスコの「アライアンス&テクノロジーラボ(以下、A&Tラボ)」の移転作業。ラボ内のIT機器をこん包用の箱に1~数個詰め、箱の表面に