D-Wave Systems社の量子コンピュータ用チップ「Orion」。16qubitsを集積したチップをさらにパッケージにまとめた。 カナダのベンチャー企業であるD-Wave Systems,Inc.は米国時間の2007年2月13日に,「商用になり得る規模の量子コンピュータを開発した」と発表した(発表資料)。16個の「量子ビット(qubit)」を用いて構築したシステムで,「離散最適化問題を解くことが可能」と主張する。すでに一部の報道機関にはシリコンバレーの「Computer History Museum」で,2種類のアプリケーションを解くデモを公開した。 少し前には「実現には数十年以上かかる」「1億年以上かかる」(ある日本人の量子コンピュータの研究者)という指摘もあった同技術だが,D-Wave Systems社は「開発した量子コンピュータを2007年第2四半期以後に大手企業などに販売する
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