「この先,いくら最先端の論理プロセスに投資しても,作るモノが足りない」―――。ソニー 執行役 副社長 セミコンダクタ&コンポーネントグループの中川裕氏は,同社が長崎に保有する「プレイステーション3(PS3)」向けマイクロプロセサ「Cell」の生産設備を東芝に売却する理由について,このように語った(関連記事)。 元々,ソニーではCellをPS3向けだけではなく,テレビやデジタル家電など幅広い機器に展開していくことで,生産ラインを埋める計画だった。ところが,PS3の販売台数が思ったほど伸びなかったことに加え,Cellそのものをゲーム機向けに設計したことで汎用性が失われ,異なる分野に展開することが難しくなったとする。その結果,生産ラインの稼働率を高く維持することが難しくなり,自前で生産する利点がなくなったという。最先端ラインをSiファウンドリのように運用すれば稼働率を高められるが,「ソニーがやる
東芝は、千葉市の幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」会場において、AVノートパソコン「Qosmio」の次世代機を参考出展している。従来製品に比べ、動画処理の性能を飛躍的に向上させており、それを生かして動画処理関連の多様なソフトウエア処理を実演展示している。 同製品には、同社と米IBM、ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が共同開発したマイクロプロセサ「Cell」を基にした動画処理LSI「SpursEngine」を搭載している。従来はCPUで処理していた動画関連の演算をSpursEngineに肩代わりさせることで、動画処理に関する性能が従来製品より大幅に向上している。 手の動きで操作、テレビ番組の「顔一覧」作成…… 会場ではSpursEngineを活用した数種類のデモンストレーションを実施している。例えば「ジェスチャリモコン」は、人間の手指の動きをリ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く