電子マネー時代のマネーリテラシー わたしたちは最近まで、銀行から現金を引き出し、たんすの引き出しから少しずつ使うという生活を続けてきた。クレジット決済や金融機関の振込は、ある程度まとまった支払いに限られ、小額決済は相変わらず現金を利用してきたのだ。しかし、2007年は小額決済用の手段としての電子マネーが相次いで発行され、電子マネー普及元年とも呼ばれる。今後お金の流れは大きく変わりそうだ。 今年3月、先行していたJR東日本のSuicaに追いつく形で、首都圏の私鉄でPASMOが導入された。同時に駅の改札も様変わり。非接触型ICカードは決済にかかる時間がたったの0.2秒という。誰もがワンタッチで自動改札を過ぎてゆく。PASMOは発売後1カ月も経たずに300万枚を売り上げ、在庫がわずかとなり9月までの約半年間、販売が止まった。販売が再開された現在の発行数は500万枚。常時、電車を利用する首都圏