合意なき離脱の準備が進む 離脱合意の議会承認を巡り、英下院で3月29日に離脱協定案の受け入れ是非を問う3回目の採決が実施されたものの、58票差の大差(賛成286票vs反対344票)でまたしても否決された。 このため英国は、4月12日午後11時が離脱日となり、その時までに今後の方針についてEU理事会に通知することが求められている。総選挙実施との見方も多く、そうなるとメイ首相はEU側に長期延期を申請する可能性がある。 ただし長期延期となると5月に実施される欧州議会選挙に参加しなくてはならない。これにはフランスのマクロン大統領が強硬に反対しているため、EU側が長期延期を拒否することで事実上の時間切れとなり、アクシデント的に合意なき離脱に陥る可能性もある。 英国では合意なき離脱の可能性が高まりつつあることから、そのための対応が活発になっている。ここ数週間で英国・EUは6~12カ月続く緊急対策措置を