農林水産省は、食中毒原因菌による汚染の低減対策をとる必要があるかを知るため、平成19年度と平成20年度に、国産の生食用野菜における腸管出血性大腸菌(O157及びO26)及びサルモネラ属菌の保有状況を調査しました。 調査は、レタス、キャベツ、ねぎ、トマト及びきゅうりを対象とし、細菌による食中毒の発生が多い初夏から秋にかけて、国内主要産地のほ場から試料を採取し検査しました。その結果、いずれの試料からも腸管出血性大腸菌(O157及びO26)あるいはサルモネラ属菌は検出されませんでした。 なお、今後、野菜の安全性と品質の向上のため、食中毒原因菌の汚染源となりうる農業用水や堆肥等を対象にして調査を継続します。 1 調査の背景と目的 腸管出血性大腸菌やサルモネラ属菌は、動物の腸管内に生存し、糞便とともに環境中へ排泄され、これらを含む農業用水や堆肥等を介して農産物を汚染する可能性があります。 海外におい