県は28日、福井市二の宮の飲食店「旬彩割烹 吟楽」で食事をした女性グループ(5人)のうち、60代の4人が吐き気や嘔吐(おうと)などの食中毒症状を訴え、3人が病院で受診したと発表した。患者はいずれもほぼ回復しているという。 県医薬食品・衛生課によると、女性グループは26日夜に同店で食事をしたあと発症。福井健康福祉センターは、同店が提供したヒラメの刺身の残りから寄生虫のクドア・セプテンプンクタータを確認し、今後検査されているヒラメを仕入れることなどを指導した。また、同店ではヒラメの残品が処分され、被害拡大防止対策が講じられていることから、営業停止処分は行わないとしている。県は、クドアによる食中毒の発生は初めてという。
福島県は6日、会津美里町の食肉処理業「会津畜産」が加工・出荷した馬刺しを食べた県内と新潟県の男女13人(1~91歳)が下痢や腹痛などを訴えたと発表した。 会津地方の男児(1)と女性(63)が入院しているが、快方に向かっている。食中毒の可能性が高く、同社は自主回収と製造自粛を決めた。 県食品生活衛生課によると、13人は会津地方の3家族8人と新潟県の10~20歳代の男女4人、新潟市の60歳代男性。いずれも3月24、25日に同社が加工した馬刺しを食べた。4日に新潟市から「馬刺しを食べた男性が健康被害を訴えている」と県に連絡があった。県は同社から提供を受けた検体を調べている。 同社によると、回収対象は県内分だけで計約336キロ。県外への出荷も多く、計約1トンに上る可能性もあるという。
県は27日、草加市西町のNPО法人「優優保育園」で給食を食べた園児ら22人がアレルギー性の食中毒を発生させたと発表した。県は食品衛生法に基づき、27日から2日間の給食停止処分とした。園児らは健康被害が生じた24日のうちに全員、回復している。 食品安全課によると、24日午前11時40分ごろ、園内の給食施設で調理したイワシのつみれ汁を食べた70人のうち、0~3歳の男女の園児20人と職員2人が食後10~20分で、頬が赤くなったり、顔のかゆみを訴えた。草加保健所で調べた結果、アレルギー反応を引き起こす高濃度のヒスタミン物質がイワシのすり身などから検出された。 ヒスタミンは魚に含まれるヒスチジン物質が微生物に分解されて生成される。生魚を常温で放置するとヒスタミンが増えるため、同課は魚の低温保存や早めに食べることを呼び掛けている。
550円だった「生レバー」は「特上焼きレバー」と名前だけを変え、750円で客に出されていた。5人が死亡した集団食中毒事件を受け、販売が禁止された牛の生レバーを提供していたとして、京都府八幡市の焼き肉店が全国で初めて京都府警に摘発された。食品衛生法違反容疑で逮捕され、当初は容疑を否認していた焼き肉店の男性オーナー(53)も「生レバーは日本の食文化。他でもやっているのになんで自分だけ…という思いから否認した」と一転容疑を認めた。噂されていた「闇レバー」「脱法レバー」の存在があぶり出された今回の事件。そもそも事件は、高校生たちの集団食中毒が発端だった。ごま油とネギときたら… 八幡市内の焼き肉店に9人の客が訪れたのは、京都府南部もうだるような暑さとなった今年8月30日の夜のことだ。 訪れたのは、中学時代に同じサッカーチームに所属していた高校1年生8人と、チームの男性コーチ(26)。一行は、まず最初
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 はごろもフーズが10月11日、缶詰の「シーチキン マイルド」からヒスタミンが社内基準を超えて検出されたとして、計672万個の回収を始めたとプレスリリースを出した。これを基に「はごろも、シーチキン672万個回収 アレルギー物質で」「アレルギー物質 基準超え シーチキン672万個回収」などの報道が出たが、これらの見出しは間違っている。ヒスタミンは、アレルギーのような症状を引き起こすが、タンパク質ではなく化学物質であり、アレルギー物質(アレルゲン)ではない。 アレルギーという誤解は、「私には関係ない」と思う人を産み出してしまう。それ
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