だいぶ後になって書いているのだが、夏の休暇の際に父親の古希の祝いということで(実際はもうちょっと前にお祝いするものだそうなのだが)一泊で湯田温泉に泊まりに行ってきた。父親と私の一家と妹の一家、計8名。 宿泊先は妹が自分とこの移動の新幹線の便とペアで JTB にて予約した。これが、松田屋ホテルだった。 さて、私は司馬遼太郎さんの書いたものが好きで、特に『街道をゆく』が好きだ。もっというと、『街道をゆく』の最初の刊、近江のあとに収められている『長州路』には、大袈裟にいうと救いを与えられたと思っている。 ここで司馬さんは長州人論というものを書かれているのだが、それを読んで私は長年奈良や大阪で過ごしてきてある主種の違和感、というか馴染めない感を感じていたことの理由に辿り着いた気がした。要は「自分は関西で生まれ育ったけど、根が長州人だからどこか馴染めないとこがあるんだ」という風に納得したのだ。 この