ノンフィクション, 評価B+貫成人による入門・哲学者シリーズの第四巻。毎度のことながら、この記事では自己の理解のための内容まとめが中心となる。 【目次】存在の頼りなさ−−まえがき 第一章 存在への問い 伝統的ヨーロッパ哲学における「本質」と「存在」 ハイデガーの問い 第二章 非本来性:日常において見失われる自分 「現存在」 「世界-内-存在」のあり方 第三章 本来性:自分の完全なあり方 現存在の「かけがえのなさ」 現存在の本来性 実存主義と存在への問い 第四章 転回以後:存在の隠蔽 物、道具、芸術作品 存在に聴き従うこと 【内容概略】【第一章 存在への問い】伝統的ヨーロッパ哲学における「本質」と「存在」 あるものがあるものであるため必ず備えていなければならない性質を、ヨーロッパ哲学では「本質」と呼ぶ。そして本質ではない、たまたま備えられているだけの性質を
ポパーの科学哲学 ― 誤解を種にして 『パリティ』1998年6月号,p. 4-8 小河原 誠 カール・ライモンド・ポパー( Karl Raimund Popper, 1902-1994)が今世紀を代表する偉大な哲学者の一人であることは間違いないが、その哲学はずいぶんと誤解されてきたし、また現在でも依然として誤解されているように思われる。 少しばかり古い話になるが、たとえば、彼の哲学が日本で紹介され始めたころ、彼は、一部の論者によって、言明の有意味性の基準として、検証可能性の基準に代えて反証可能性の規準を唱えた異端者として紹介されていた。彼は、異端的な説を唱えているものの、基本的には論理実証主義者の仲間であり、言明の有意味性を問題にした哲学者であったというわけである。 しかし、この種の誤解は今日ではほぼ消えたと言ってよいであろう。むしろ、今日では、話題性のあるところから拾えば、フラ
実験哲学で検索してうちのブログを見てくれた人が最近随分います。おそらく、実験経済学・哲学の学会の情報をかなりの人が知ってくれたからだと思います。 といっても、うちのブログは今まで実験哲学のことは全然書いていません。申し訳ないので、去年に応用哲学会で発表するために作成した論文をアップすることにしました。実験哲学の立場の一つである、実験的制限主義とその批判的検討が主題です。この論文は、最終的に学会誌に投稿することを意図していましたが、当時いろいろと不満な点があり、一年近く放置していました。あまり手直しもしていませんが、この一年でまたいろいろと論文が出ましたので、それらの情報を盛り込み、幾つか註を追加しました。まだ文章、内容面で完全なものとは言えませんが、実験哲学をこれから勉強したいという人には、それなりに役立つと思います。 この論文の内容は、 1、実験哲学内の立場の一つである、実験的制限主義を
The Stanford Encyclopedia of Philosophy organizes scholars from around the world in philosophy and related disciplines to create and maintain an up-to-date reference work. Current Operations Are Supported By: The Offices of the Provost, the Dean of Humanities and Sciences, and the Dean of Research, Stanford University The SEP Library Fund: containing contributions from the National Endowment for t
This page has been permanently moved to http://www.iep.utm.edu/ If your browser doesn't redirect you to the new location please click here. Sorry for the inconvenience.
飲茶な日々 (3日に1度は更新予定の哲学日記) 2008年10月11日 僕の中二病告白 中二病という言葉があるそうです。 ―――――――――――――――――――――― 中二病(ちゅうにびょう)とは日本の俗語、スラング。 思春期にありがちな微妙にズレた自意識過剰、 それから転じて起こる数々の「中学二年生くらいの頃に ありがちな言動」を「症状」として比喩したもの。 子供が大人になろうとして、 「大人が好みそうな(と子供が考える)格好いいもの」に興味を持ち、 子供に好かれるようなもの、幼少の頃に好きだった幼稚なものを 否定したりなどする。「もう子供じゃない」「(汚い)大人になりたくない」 という自己矛盾が、実際の大人から見ると非常に「ズレて」おり、 滑稽に見えることが大きな特徴である。 さらに、生死や宇宙について思い悩んでみたり、 政治や社会の汚さを批判してみたり
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く