<日本品質の商品を香港の見せ方で販売> 松崎社長によると、無印良品香港の1〜2月の売上高(注)は、既存店ベースでは前年同期を若干下回った。しかし、08年11月に新規開店したハーバーシティー店でテーブル、イスなどの家具が予想以上に人気を集め、新規店を加えると前年同期比2ケタ増になった。香港で特に売れているのは食品や文具で、「例えば、香港にある9店だけで、綿菓子、ユズ・キンカンの飴がそれぞれ1週間で1万個以上売れる。これは日本の344店の売り上げ合計よりも多い」という。 無印良品は、商品を現地化せず、日本で企画・開発している。香港市場では、日本の商品の品質は信頼されており、日本ブランドが確立している。同社の商品は、シンプルで使いやすい日用品で、素材・生産工程・包装すべての点で環境に配慮している。松崎社長は「中華圏でもシンプルで環境に優しい商品が受け入れられるようになった。豊かさの意味が変わって