![Amazon:言語行為の現象学: 野家 啓一: 本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/afe8ccae1742610b7133879c1d148e5f781f8ff4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61Jh1-xsfnL._SL500_.jpg)
『これが現象学だ』*1の「丸い四角」の件について。谷は同書において、「丸い四角」に代表されるような反意味的widersinnigな表現を、無意味なものとして扱っている。さらに、たとえば「丸い四角」という結合は、どうだろうか。この場合には、「丸い」の意味と「四角」の意味が矛盾してしまう。「木製の鉄」なども同様である。このように意味同士が背反しあうものをフッサールは、「反意味」(不条理)と呼び、やはり一種の無意味として排除する(『これが現象学だ』、90頁)。この記述は、まずなによりもフッサール解釈として端的に間違っている。フッサールが反意味という概念を導入するのは、通常は無意味と考えられているものを、広義での有意味sinnvollな表現として扱うためであった。共義語の研究を通じてわれわれが見出した法則的な非両立性〔「緑はあるいはである」のような例が示すもの〕と、「丸い四角」の例が明示するあの別
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