萩原健一の復帰第1作。死刑を宣告された殺人犯が、刻一刻と近づく、「その日」を独房の中で待つ、そんな微妙な心理を描く。加賀乙彦のこの原作は、TBSが3年かけてテレビ化を働きかけて実現した。1983年にやっとドラマ化が確定したものの、主演の萩原健一が事故のため出演できず、長く制作が待たれていた。 放送日1984/05/19 番組名 ザ・サスペンス 出演 萩原健一、金沢 碧、石原真理子(石原真理絵)、加藤治子、泉谷しげる 脚本 柴 英三郎 演出 斎藤光正 原作 加賀乙彦 制作 東映、TBS ・私は以前TBSテレビで放送されたドラマを録画してあり何度も見返している。萩原健一主演の『宣告』である。このドラマでは、死刑の様子を克明に描いている。死刑囚たちの拘禁ノイローゼや心因反応など、長期の拘置生活は死刑囚らにとっては地獄の苦しみであるという。ドラマでは死刑が前日に宣告されて家族との面会等があってから