改革が議論されている大阪府立大学=堺市中区 大阪府の橋下徹知事に存廃を含めた抜本的改革を迫られた大阪府立大学(堺市中区)が揺れている。「年間100億円超の府費を投じるのは疑問」と迫る知事に対し、大学側は改革の主導権を握ろうと躍起だ。学部を7から4に削減し、総合大学から理工系中心の大学に転換するスリム化方針を打ち出し、生き残りを図る。11月末に改革案をまとめる予定だが、反発する声が身内から上がっている。(左古将規) ◇ 16日夜。府立大の奥野武俊学長は、家族の新型インフルエンザの疑いが判明して公務を自粛し、自宅待機している橋下知事からの伝言を電子メールで受け取った。「府立大が大阪の理系大学として、全国、世界にその名をとどろかせることができるかの正念場です。大改革の成就を期待します」と記されていた。 橋下知事が求める府立大改革のキーワードは「選択と集中」だ。 9月8日、府政の