選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する「意見書」が、岡山県議会で3月19日に可決され、地方自治法の規定にもとづいて、国に提出された。「自民党の単独過半数で、可決するのはわかっていたけど、めっちゃ悔しい」。そう話すのは、岡山市内で定食屋を営む横田都志子さん(55歳)だ。この意見書に反対しようとスタンディングデモを呼びかけていた。どんな思いがあったのか。(ライター・黒部麻子) ●意見書「家族の絆や一体感を危うくするおそれがある」 岡山県議会で採択された意見書は、保守系団体関係者による陳情を受けて自民党県議団が主導してまとめたもの。「夫婦別姓制度は、家族の絆や一体感を危うくするおそれがある」「子どもの福祉にとっても悪影響を及ぼすことが強く懸念される」などとし、選択的夫婦別姓を認める法改正をしないように求めている。 この意見書については、民主・県民クラブ、公明党、共産党の県議が反対討論をおこなったが