障がいがある子どもを持つ親が抱える不安。 それは将来、親である自分たちがいなくなった後に誰が大切な我が子を見守ってくれるのか…。 障がい者が暮らせる施設が全国的に足りていない中、親は安心して子どもを残せる社会を願い、必死に声を上げています。 広島市の九内勇輝(くない ゆうき)さん(19)には自閉症と知的障がいがあります。 一日の大半、部屋の中を飛び跳ね、歩き回り、それは夜も続きます。 勇輝さんは同じ行動を繰り返すことで、心を落ち着かせていますが、家族が住んでいるのは大型マンション。 父の康夫(やすお)さん(45)は複雑な思いを抱えています。 【父・康夫さん】「集合住宅なので迷惑をかけてしまうとは思いますが、歩き回ることを止めてしまうと本人の気持ちが落ち着かなくなるので、止めることはできなくて…。」 勇輝さんには、物を壊したり自分の体を傷つけるなどの強度行動障がいがあります。 母の知子(とも