最近、iPadで本を読むために持っている本を順次デジタル化しています。 デジタル化するためには一回、本をページごとにバラバラにしてスキャナで取り込まなきゃならないのですが、スキャンしたあとの本はバラバラになっちゃってることもあり、基本的には捨てるしかないわけです。 でも、そんなのちょっともったいないし、なにか再利用する方法はないのかな……と。 (絵と文:北村ヂン)
その昔、インターネットもなあんにも、普及していなかった頃。 私はミニコミを作りたくて、まずバイトして10万円貯めた。取材して、ワープロを打って記事を作り、イラストを書いて切り貼りして、印刷所を探して、印刷 して、出来上がった本を家族に頼んで車で運んで…数百冊ほどの本を、手売りした。遠方の人には、一冊一冊、郵送。今思えば、死ぬほど大変だった。でも「本 が作りたいんだあ! 読んで欲しいんだあ!」という情熱で、なんとか動いていた。原価で売ったので、全く儲からなかったけど。 何で作りたかったのか、全然思い出せない。勢い、としか言いようがない。 それがキッカケで出版業界に入り、ライターなんかになっちゃったわけなんだが…。 そして2010年。iPadの登場で、脳内にピシャーッと光が走った。 電子書籍、全然よく分かんないけど、何かすごそう! あのクソ面倒くさかった手順をすっとばし、本が自由に作れるなんて
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