『いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか』(内藤朝雄)という本を読んだ。 いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書) 作者: 内藤朝雄 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/03/19 メディア: 新書 購入: 37人 クリック: 550回 この商品を含むブログ (71件) を見る いじめに関する本を読んでこういうことを言うのは非常にアレな気もするが、とても「面白い」本だった。 いじめに関する書籍は山ほど出版されているが、本によって立場や主張はさまざまだ。過去のいじめ事件をルポタージュ風に綴ったものもあれば、現場の教師がいじめ対処の体験を語るものや、本来いじめとは縁もゆかりもなさそうな著名人が主観的な持論を展開するものまで、いろんな種類の本がある。その中でも、本書の取るポジションは興味深い。本書は、いじめを「日本の教育問題」といったローカルな社会問題として限定して考え