世界最高の外貨保有高を武器に、グローバル資源を買い付けている中国の姿は、「破竹の勢い」だ。最近、発売された知識経済部の資源開発政策に関するハンドブックによると、中国石油公社は昨年、国富ファンドや国営銀行の全面的な支援の下、石油資産の確保だけで210億ドル投資した。インドの10倍規模だ。ロシアやブラジル、ベネズエラなどには、数百億ドル規模の借款を提供し、その見返りとし、原油を確保した。 中国は、資源の種類や埋蔵地域を問わず、積極的に資源を買い付けている。石油のみならず、有煙炭や銅、ニッケルなど主要鉱物や鉱区もひっきりなしに買い付けている。昨年、締結された大型買収合併だけでも計12件。韓国資源業界の関係者は、「資源は『産業安保』と直結する側面があり、正確な数字は公開されない傾向がある」とし、「実際に中国が確保した資源は、知られているものよりさらに膨大だ」と語った。 ●10年の世界、「資源の武器