JCSNNP-臨1小池和夫(築地電子活版) 表外漢字字体表への対応メモ 適用範囲の問題 表外漢字字体表とJIS漢字コード規格とでは,その適用範囲が異なる。また,表外漢字字体表の適用 範囲は必ずしも明確ではない。 「情報機器に搭載される表外漢字」という文言からは,たとえば携帯 電話のメール表示用ビットマップフォントや,レシートを発行するレジスターのプリンタフォント なども対象に含まれるように受け取れるが,これらやパーソナルコンピュータが搭載する表示用・ 印刷用フォントの具体的字形設計に関しても,JIS漢字コード規格の適用範囲ではない。 表外漢字字体表は, 「表示・印刷」を規定するものであるから,これに対してJIS漢字コード規格の 役割は, 「表外漢字字体表の規定する文字を,適合する字体で表示・印刷するためには,どのビット 組合せを用いるべきかを確定すること」であると考えられる。 包摂規