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ミリオンに関するsennichのブックマーク (1)

  • 短編小説1 『ミリオン』~夢を紡ぐ人、見守る人、助ける人のそれぞれの物語~ - ICHIROYAのブログ

    コウタは悩んでいた。 書籍編集者として働き出して十年を過ぎていたが、夢だったミリオンセラーはいまだ出せていない。編集者としてこの世に出したは、すでに百冊を超えた。 重版がかかったものは三割に過ぎず、『犬の生活』という犬をテーマにしたエッセイ集が唯一、五万部を超えた程度だ。 一年後輩のユウスケに、重版になる割合、出版数、累計販売部数などすべての面で凌駕されている。 「たまたま、ですよ、コウタ先輩」 「たまたまが、十年も続くかよ」 「いや、先輩、僕のつくるは、やっぱり、売りに走ってますから。僕は、むしろ、コウタさんみたいな『いい』出したいですよ」 それがユウスケの音でないことは、コウタも知っている。『売れる』と『いい』を巡る議論は、コウタの勤める中堅出版社にとって、いわば中心命題のようなものでもあったので、机を並べるふたりの会話がそこに落ちるのはいつものことであった。口ではそう言い

    短編小説1 『ミリオン』~夢を紡ぐ人、見守る人、助ける人のそれぞれの物語~ - ICHIROYAのブログ
    sennich
    sennich 2016/03/14
    良い話ですね
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