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2010年3月15日のブックマーク (79件)

  • バカ女について、セネカ著「心の平静について」から考える: 極東ブログ

    タイトルは嘘です。ごめんなさい。今日の話は我ながらサイテーです。 さて、たるい。それに今朝の新聞各紙社説はムゴイ。いまさら社民党ネタではないだろう。が、執筆者も爺ぃなんだろうな。党としての社民党はケンシロウのギャグで終わりだが、先日も書いたようにこれから社会に溢れてくる社民党みたいなぼよよ~ん現象のほうが問題だろう。でも2ちゃんねるとか読解できそうにない程度の新聞社説の感性ではわからんだろう。 今朝の社説に多い日道路公団の新総裁に近藤剛参院議員のネタは気で惨い。この事態、なんかどっかの会社の権力闘争劇みたいだ。こういう権力闘争では、最初にわざとへなちょこ玉打つんだよね。定番です。ほいで、動揺するヤツラやこりゃあかんと決起する有能な人間を炙り出しておいて、闇からうんこを投げつける。これって社会人の常識。もともと、Aこと青木を最初に仕留めない限りなにをやっても無駄。それをわかっていて、新聞

  • [書評]永遠の吉本隆明(橋爪大三郎): 極東ブログ

    である。終わり。で済む程度の内容なので、それ以上の言及など不要なようだが、橋爪大三郎がこんなみっともないを出してしまう理由もわからないではないし、橋爪人も気が付いてもいないだろうが、この世代の老いを知るという点でも、身銭を切って買って読んでみた。 タイトル「永遠の吉隆明」はくだらなすぎるが橋爪が付けたものではないだろう。内容も書かれたものではなく、おしゃべりの書き起こし。新潮の「バカの壁」の影響の破壊性はこんなところまで及んだ。四時間ほどのおしゃべりと編集者がいたら新書はできる。福田和也と香山リカと並べてしゃべらせれば一冊、あがり。編集者に魂というものが無くなった。山夏彦は、ってなものにはいくばくか魂がくっついてくるものだと言った。だが、それをなくしたらこういう事態になった。この手の駄をやり手婆みたいな斉藤美奈子がくさしたり、宮崎哲弥のような流しの評論家がチャートを作れけば

  • 【アイドルマスター】 はわ☆あわ大乱舞~恋のお料理教室~ やよいおり‐ニコニコ動画(9)

    P「1ヶ月遅れたけど・・・これはプレゼントなんだ!!」やよい「ひろ。P、2周年おめでとうございますーっ!!」伊織「これからも私たちの事・・・頼んだわよ?♪」P「いつもありがとですよー!!」と言うわけで、お祝い動画作ってみました。マイリスmylist/11306311追記:指4が無いので5になっちゃいましたorz

  • 世田谷一家殺害事件を思う: 極東ブログ

    新聞各紙社説を見ながら、各話題はそれほどつまらないでもないと思ったが、結果としてひどく落胆した。あえて昨日書かなかった。今日まで待った。一紙でもいい、世田谷一家殺害事件をテーマにせよ。心から祈るような思いだ。だが、今朝に至り、一紙も触れていない。てめーら当に社会の公器なのか。落胆と絶望感をごまかすために、そう息巻いてみたい気もする。かつてTBSで筑紫哲也は「今日テレビは死んだ」とかぬかしたが、その後ものうのうとゾンビになっているように、今日、新聞はゾンビになったかと思う。誰か、額にお札を貼れよと思う。ああ、オレがそうしよう。 Yahoo!のニュースを覗く。特集がある。「世田谷一家殺害事件」(参照)だ。昨日の午後に共同で「犯人は生活臭ある若い男 世田谷の一家殺害から3年」というニュースが入っているものの、3年という以外にニュース性はなく、つまり、メディアの用はない。社説もネタに困るし、修辞

  • なんとなく思う脳機能のこと: 極東ブログ

    日付上は昨日になるが、11(木)ラジオ深夜便午前1時「人権週間インタビューシリーズ『当の自分を生きたい』」で埋橋里衣さんが話された「"覚えられない私"を知って!」が興味深かった。外観からは普通に見えるのだが、高次脳機能障害を負って生きる話がたんたんとしているものの痛切に感じられた。 私は高次脳機能障害の定義がよくわからない。手元のメルクマニュアルを引いても載っていなかった。メルクはあまりこういうシーンで役に立たないことが多い。ぐぐると、毎日新聞のサイトの「ことば」にあった(参照)。 高次脳機能障害 病気や事故などの外傷で脳が複雑なダメージを受けた結果、脳の高次機能である言語・記憶・感情等の機能に生ずる障害のこと。脳神経のつながりが絶たれるなどして、記憶力や注意力が低下したり、感情がコントロールできなくなったりする。従来救命が難しかった症例でも医学の進歩で意識回復できるようになったために、

  • 死ぬことは怖いなあという話: 極東ブログ

    46歳のオヤジが言うことじゃないが、世界も宇宙も私という人間の知覚の幻なのではないかと思うことがある。私が死ねば、その意識とともにそれらはすべて崩壊するのではないかと。「我が死後に洪水あれ」と思えるほど、私はこの世界も宇宙も信頼していない。私の死後には世界も宇宙もなくなるのではないだろうか。もちろん、そんなことは常識的にはないのだが、この問題を少年期から今に至るまで問いつめて、そして哲学を学んだ。それでも常識を裏付けることはできなかった。哲学者大森荘蔵のように、世界は宇宙はただひとつだけ存在し私も私という意識も存在しないのだと言ってみたいし、実感してみたい。と、書いてみて、私がそもそも存在せず私の意識とはそのままにして世界であるなら、私の死というものは結局世界の崩壊と同義になる。それでいいのでないか。大森はそう考えていたのだろうか。彼は流れゆく時間もないと言った。つねに意識の今があるばかり

  • シュレディンガーの猫を巡る愚考: 極東ブログ

    れいの儀礼的無関心という話題の派生なのだろうが、「圏外からのひとこと」の「波動関数的な欲望」(参考)にシュレディンガーのの話が出てきて、些細なことなのだけど、あれ?とか思って、ドツボってしまった。こういう話だ。 「見せたい」と「見せたくない」という矛盾する二つの状態が同時に両立する、という問題も現代物理学に似たような問題があって、シュレーディンガーのと言います。これは、空想の話ではなくて、まさにこの世界の話、この物質の話です。このは、生きてると同時に死んでいる、両方の可能性がこの世に同時に存在しています。 (中略) シュレーディンガーがそういうことを言っても信じない人がいて、サイクロトロンという直径何キロメートルもあるでかいメガネを使って見てきたそうですが、物質というものは矛盾する複数の状態が重ねあわされて存在していて、「観測」するとそのうちのひとつに心を決めるわけです。リンクされな

  • 2004年、中島らも追悼: 極東ブログ

    今年を振り返ってという趣向は好きではないのだが、それでもブログに書きそびれて心にひっかかっていることがある。中島らもの死のことだ。7月16日未明、神戸市内の飲店の階段から転落し、頭部を負傷。脳挫傷となり意識不明のまま10日後、26日に亡くなった。52歳の人生だった。 人の意思で葬式・告別式はなかった。翌日密葬を済ませたという。今こうして見直してみると、事実としてはちょっと不明なものがあるなとは思う。 名、中島裕之(なかじま・ゆうし)。兵庫県尼崎市の歯科医の二男に生まれ、灘中学・高校へ進み、大阪芸術大学放送学科を卒業。コピーライター名声を高めるものの、おそらく遺伝的な形質から躁病に悩み、酒に溺れる。35歳の時にアルコール性肝炎で50日間ほど入院した。経緯は、2002年10月に出版された。「心が雨漏りする日には」に詳しい。 とうとう来るべきときが来たと思った。 病院に行くことにしたが、

  • 教行信証の還相回向について: 極東ブログ

    宗教めいた話が続くのもなんだがスウェーデンボリなど読み返しつつ、教行信証の還相回向(廻向)というのを別の角度からつらつら考えていたら昨日、「教行信証」に親鸞自筆の書き入れがあったというニュースを聞いて奇妙な感じがした。What a coincidence!  背中の翼の生えていたあたりをずんと突かれたような気がして(冗談)、少し書いてみようかと思った。他愛ないというかくだらない戯言であるが。 きっかけとなったニュースは毎日新聞が早かったようだ。”親鸞:「教行信証」自筆に未知の書き入れ”(参照)より。 浄土真宗の開祖、親鸞(1173~1262年)の主著「教行信証(きょうぎょうしんしょう)」の自筆である「坂東(ばんどうぼん)」(国宝)の修復に伴う調査で、つめ跡のように紙面をへこませて文字や印を記す筆記具、角筆(かくひつ)による書き入れが見つかった。漢字の振り仮名や段落の印など約700カ所

  • [書評]センスを磨く 心を磨く(ピーコ): 極東ブログ

    ピーコのを読んだことがない。名前は知っていても単に関心がなかった。でも先日立ち寄った書店で新刊書のところで「センスを磨く心をみがく(ピーコ)」(参照)を見かけ、なんとなく気になったというだけの気分で買って読んだ。挿絵も懐かしいトーンだった。 話は存外に面白かった。そう大げさなものでもないけど生きる指針みたいのを得られた。自分より一回り年上の人の感覚がよく表現されていて、ああ、もう一回り生きてこんなふうになれたらいいものだな、と思った。こんな言葉が身に染みる。 30代より40代の方が時の流れが速いと思ったものでした。でも40代より50代の方がもっと速く感じました。 過去の自分を振り返ってみても、若い時の苦労や飢餓感が人間を深く大きくしてくると思っています。 苦しかったことや、足りなかったことが60も過ぎると楽しく感じられるのです。 父は、ちり鍋をつまみながら熱燗の辛口を3合ほど飲むと、額の

  • テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)、読んだ - finalventの日記

    激しく面白い。 テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX): ヤマザキマリ

    テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)、読んだ - finalventの日記
  • 落書きup - orangestarの雑記

    最近はあったかくなったのでネコが布団の中に入ってこない。 代わりに身体の上で丸くなってうなされて起きる。

    落書きup - orangestarの雑記
  • [書評]健康の天才たち(山崎光夫): 極東ブログ

    表題が率直に言っていまいちというか誤解を招きやすい。確かに「健康の天才たち(山崎光夫)」(参照)は、日人の健康を支えた天才たちの列伝といった趣はあるが、むしろ興味深いバイストーリーとしての日近代史だった。おもしろいという点では、最近読んだのなかでは「西遊記6 王の巻(斉藤洋)」(参照)に並ぶ。歴史に関心ある人、あるいは私より年上の人なら読んで損はないだろう。 なぜこのが近代史であり無性に面白いのか。いきなり飛躍した言い方をすると、日の近代史とは疑似西洋的な国民国家日の創出のプロセスであり、かつその意味は国民皆兵化にあったことに関係する。日近代の歴史は太平洋戦争の敗北によって轟音を立てて崩れたかに見えるがそうではなく、戦後の国家工場化にすり替わっただけで、国民を皆兵化するという道が崩れたわけではない。軍事国家のシステム従軍慰安婦は戦後も経済マシンのなかで同構造を持っていたことは

  • 【初音ミク】君の手【オリジナル、】

    どーも、やしきん(アクセルP)です。今回はいっぺんに3曲です。全部聴いてもらえたらうれしいです。素敵なイラストはピアプロでeicomさんからお借りしました、ありがとうございます。→http://piapro.jp/content/m93g1sgpcc6ntamt同時うp!「オカエシ。」→sm10036764「意心電信」→sm10036786【作詞/作曲】やしきん【動画製作】ob3[HP]http://www.yashikin.com/[ブログ]http://yashikinsasayaki.seesaa.net/[ピアプロ]http://piapro.jp/yashikin[マイリスト]mylist/22 新曲うp!「カメレオンドーター(full)」→sm12819095

    【初音ミク】君の手【オリジナル、】
  • 素人風邪対策: 極東ブログ

    パキスタン情勢も気になるけど、ちょっと息抜きエントリというか、経験的素人風邪対策の話でも。自分もちょっと風邪気味だし、回りの人やtwitterの人も、風邪引きさんが目立つので。なお、あくまで素人風邪対策なんで、適用は自己責任で。 ■ ホットドリンク ショウガ湯 ちょっと寒気がするかな、元気がないかなというときは、ショウガ湯。ショウガを擦って絞って黒糖で飲んでもいいけど、めんどくさいときは出来合ので。個人的には、今岡製菓の粉末のがグッド。 葛湯 これもちょっと寒気がするかな。お腹がちょっと空いたかなというとき。葛湯は葛の香りで決まるので、葛がいいのだけど、上級品は吉野とかの製造で直接買うしかなさそう。自然屋さんにもそれなりに売っている。作り方にはコツがあるんで、調べてみるといいかも(あるいはいつか書くかも)。出来合の葛湯では、これも今岡製菓の抹茶葛湯が好きだ。あられが香ばしくて美味しい。

  • 死は別物ということ: 極東ブログ

    死についてはいろいろ考え続け、そして率直に言って自分にはほとんど結論も信念もないのだが、死の恐怖が時折無意識からこみ上げてくることがあるせいか、折に触れて考え続けている。 いくつか問題の下位の構図のようなものはあり、例えば「棺の蓋を閉じて評価が定まる」というのはどうなのだろうか。つまり死という終点が人生の意味を表現するのかということだ。もちろん私のように無名で無意味な人間にとっては、身近な人間以外に私の棺の蓋を閉じる意味もないだろうというのは当然としても。 死のことを書き出したのは、先日のエントリ「極東ブログ: [書評]よせやぃ。(吉隆明)」(参照)の関連だ。私はけっこう吉隆明のを読んできた部類に入るし、彼のアングル以外からも親鸞についてもいろいろな側面で関心を寄せてきた。吉の親鸞論はある程度理解したという感じももっていた。が、次の発言に触れたとき、虚を突かれた感じはした。 「人間

  • [書評]石油の隠された貌(エリック・ローラン): 極東ブログ

    石油関連の問題をジャーナリスティックにまとめたで、この分野の専門家による書籍ではない。この分野への関心と多少の基礎知識がないと退屈にも思える歴史の話もたらたらと続く。が、ここは考えようで、歴史好きにはこたえられない面白さがある。例えば、ドイツはなぜロシア侵攻したのか。石油を求めてというあたりは、他の地政学的な背景からそうかもしれないと思わせるものがある。 書全体の結論は、単純に言えば石油枯渇論であり、よって、つまり、トンデモである。石油枯渇論については、以前、「極東ブログ: 原油高騰の背後にある石油枯渇の与太話」(参照)でも扱った。ただ、では、笑ってポイのトンデモかというと、なかなかそう言えないディテールがあり、石油問題に関心のある人、というか、現在の国際政治に関係にある人はさっと読んで「そんなのはすでにご存じ、くだらね」というチェックにすればいいだろうと思う。が存外にそうでもない

  • [書評]よせやぃ。(吉本隆明): 極東ブログ

    反省した。吉隆明はもう耄碌してしまってほとんど終了かな、人間身体の限界だからしかたないでしょ、とも思っていたのだが、ぜんぜん違う。まあ読む人にもよるのだろうけど、この対談集に出てくる80歳過ぎた吉の迫力は、私がむさぼるように吉を読んでいた二十年前を思い出させた。この対談書はとにかく驚きだった。 実際には、彼は自筆だと「極東ブログ: [書評]家族のゆくえ(吉隆明)」(参照)のような優れた部分と限界も見える。これはざっくばらんに言ってもいいかと思うが、吉隆明の対談書はほとんどがゴミだ。対談者の思い入れや編集者の思い入れが奇妙に自己露出的だったり倒錯的に自己禁欲的だったり、あるいは過剰に解説的だったりする。それでいてフーコーやボードリヤールとかだとまるで対談が成立しない。自筆の書籍になると、文章が彼も下手くそなんだろうと思うけど、普通に読んでいては何を言っているのか皆目わからない。と、

  • 吉本隆明の自立の思想の今: 極東ブログ

    隆明のファンなら、あるいはかつてのファンでもそうだが、「自立の思想的拠点」(参照)を読んだことがあるだろう。全著作集の政治思想評論集にも含まれている。ここでの「自立」とは、昭和40年に「展望」に書かれたという時代背景を考えても、以下の冒頭を見ても、従来型の左翼思想からの自立を意味していたかに見える。 わたしたちはいま、たくさんの思想的な死語にかこまれて生きている。 〈プロレタリアート〉とか〈階級〉とかいう言葉は、すでにあまりつかわれなくなった。代りに〈社会主義体制と資主義体制の平和的共存〉とか〈核戦争反対〉とかいう言葉が流布されている。言葉が失われてゆく痛覚もなしにたどってゆくこの推移は、思想の風流化として古くからわが国の思想的伝統につきまとっている。けっして新しい事態などというものではない。当人たちもそれをよく知っていて、階級闘争と平和共存の課題の矛盾と同一性を発見するのだというよ

  • [書評]いつまでもデブと思うなよ(岡田斗司夫): 極東ブログ

    ちなみに私の身長は171cm。岡田斗司夫と同じ。年齢は私のほうが一学年上。50歳オヤジ。体重は63kg。BMIだと、21・5。つまり、べたに標準。というわけで、書「いつまでもデブと思うなよ(岡田斗司夫)」(参照)を実践的な意味で読む必要はゼロ。でも、とても面白かった。年間50kg減量なんていうこと自体がミラクル! ということで、河口慧海「チベット旅行記 抄」(参照)みたいな秘境探訪感も……あるかな。 彼の減量ミラクルについてはすでにネットでも話題らしく、そのレコーディング・ダイエットも各所で実践されているようで、成果もあると聞くが、とか書いたわりに私は実態をよく知らない。書籍としては、1章の「「見た目主義社会」の到来」はいろいろ頷くところがあった。ある意味でいつの時代でも人間の評価なんか見た目だし、作家とか哲学者とかも、見た目ですよ。ただ、岡田の指摘はそういう単純な見た目というより、見た

  • 住居は賃貸か購入かというネタからさらに与太話: 極東ブログ

    雑ネタ。というか、雑にしか書けないのだが、古典的なアポリア、つまり「住居は賃貸か購入か」という話。先日、はてなダイアリー「不動産屋のラノベ読み - 『賃貸よりも、実は買ったほうがトク!』を批判してみる」のコメント欄(参照)を見かけて読むと面白かった。いろいろなかたがいろいろ損得計算をされていた。たぶん、ネットを見渡せば、いろいろな意見があるのだろう。ということは、この問題は、ディフィニティブな結論はなく、ある状況下でそれなりの理屈が成立し、その理屈を楽しむといった類の議論だろう。おそらく誰もがベットしている点で話題にもなりやすいのだろう。ブログのネタ的じゃん。 その議論を読んでいて、でも、私はちょっと違ったことを考えていた。実家や親戚の今の住居のことだ。簡単に言うと、子供がいなくなった「マイホーム」。 昭和30年代から40年代、あるいは50年代もそうだろうか。男は正規雇用で働き、主婦は家と

  • ネズミでもできるラタトゥイユ: 極東ブログ

    嘘、嘘。ネズミが作るラタトゥイユにはかなわない。その分、けっこう誰にでもできる手抜きラタトゥイユの話でも。夏だし。 材料 野菜。けっこうなんでもいい。ジャガイモはどうかと思うけど、私は、ニンジン入れちゃうよ。オクラとかアスパラガスとかもでいい。 それとオリーブオイル。もう一つの材料については後で触れる。 野菜で、でも、これは入れといたほうがいいんじゃないのというのは、次の3つ。これが入っているとなんとなくラタトゥイユの感じがする。 パプリカ(肉厚のあるやつ) ズッキーニ ナス 野菜の切り方だけど、一口大で。つまり、ちょっと大きめに適当に切る。ズッキーニとナスは輪切りでざくざくと。 調理方法 ニンジンは水から下ゆでしておく。水の量は適当に浸る程度。串がすっと入るくらいまでゆでる。切り方にもよるけど10分くらいから。 フライパンにオリーブオイルを入れる。これはやや多めに。野菜の量にもよるけど、

  • 最近の北のお便り、どんより編: 極東ブログ

    先日ちょこちょこと北朝鮮がミサイル実験をしていた。固定燃料だったらしいので、すわっとも思ったが直接的には日の安全保障には影響はなさそうだし、国内でもそれほど問題視されてもいないようだった。ただ、気になることはあった。これも微妙な話なんでどう書くか迷うのだけど、ブログをやっているなら時事で気になることは書いておくという程度に書いておく。 話を単純にすると、今回の一連のミサイル実験は北朝鮮韓国を狙ったものかもしれない。もっともそれを言うなら一年前の、日が大騒ぎした実験にもそういう面はあったかとも思うのだが。そのあたりはどうなのかとぼんやり疑問に思っていると、三日付の朝鮮日報社説”北のミサイルはソウル以南の都市を狙うためのもの”(参照)で、この件にふれたバーウェル・ベル在韓米軍司令官の講演を扱っていた。 バーウェル・ベル在韓米軍司令官は2日、寬勲クラブで講演を行い、「北朝鮮が先月27日に(

  • 河合隼雄先生のこと: 極東ブログ

    直接学んだことはないが、河合隼雄先生とお呼びしたい。その思いをこのエントリに書いておきたい。19日にお亡くなりになった。脳梗塞であったという。享年七十九。昨年夏にご自宅で脳梗塞の発作で倒れたというニュースを聞いたとき、ご高齢でもあるし不安に思っていた。 先生は1928年、昭和3年の生まれ。昭和の昭坊よりは若い。私の死んだ父が星新一と同じく大正十五年、1926年の生まれ。昔見た父の同窓会名簿に戦死の文字がずら並んでいたのに驚愕したことがあるが、父は大病を得て命を得た。彼の年代が戦争中派の境目で、河合先生はそこを逸れる。 ウィキペディアの「河合隼雄」(参照)項目を引く。 1952年、京都大学理学部を卒業後、数学の高校教諭として働く。その学校現場で生徒達の心の問題に直面することとなり、その後、京都大学大学院で心理学を学び、1959年にフルブライト奨学生としてカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UC

  • 無門関第七則、趙州洗鉢から現代的自己搾取について: 極東ブログ

    蒸し暑くくけだるく怠惰な昼寝の季節なので、コンビニのとろろ蕎麦をった後、ぼんやりうとうとしていると、趙州とおぼしき老師が夢にやって来た。こりゃまずい。禅をなさず居眠りという時にやって来るとは。しかし、これも大悟の好機かもしれぬ。ここは教えを請うフリでもしていようと、小風、乍入電妄、乞う老師、指示せよ。老師いわく、喫薯蕷蕎麦、了や未だしや。小風いわく、了。州、老師いわく、簡便鉢盂を洗い不燃物とせよ。 目覚める。変わらないな、趙州禅師。無門関第七則、趙州洗鉢の現代版か。と、プラスチックゴミを簡単に洗って、不燃物ゴミとする。スタバのマイカップではないが、コンビニ用マイ弁当箱であれば、まさに鉢盂を洗い去れといったところだろう。 それから趙州洗鉢について少し考え込んだ。現代風に言えば、修行僧が趙州に教えを請うたところ、師は飯をったら茶碗を洗っておけ、ということ。無門関(参照)としてはここに禅の悟

  • 極東ブログ: 死者を悼むということ

    私の父が死んだのは私が三十一歳の時。父は六十二歳だった。早死の部類だなとも思ったが、息子が三十歳を過ぎたのだから死だっていいだろう、自由にさせてやろう、許してやろう、と今では思う。もっと若い日に子どもを残して無情にこの世を去る父親だっているのだ。 死なれてから二十年近く経つ。男なんてものは死んで悲しい生き物でもないと言いたいところだが、残されたものに悲しい思いはある。が、自分の番もそう遠くないなと思うと悲しみは少し薄れる。私の父の人生スパンが私のそれであるなら私は後干支を一巡して人生が終わる。そのくらいでいいかとも思ったり、ちょっと物足りないというか寂しい感じもするし、もうちょっと生きてみたい気もする。幸運にももうちょっと生きられるかもしれない。そもそも五十歳まで生きていると青年期には思ってもみなかったしな。 そんなことを思ったのは、今週6・13ニューズウィーク日語版の投稿コラム「遺族を

  • 簡単浅漬け、電子レンジでチン: 極東ブログ

    きつい話がつづいたみたいなので、箸休め。簡単浅漬け、電子レンジでチン。 漬け物とか浅漬けとかまじでやるとけっこう難しいのだけど、電子レンジでチンという簡単浅漬けという芸のないやり方がある。こんなの誰でもやっているだろうと思って、ちょっとネットを覗いたら、あるようなないような。具体的な例は簡単には見つからない感じがしたので、じゃ、ネタでご紹介。 サンプルは適当なキュウリ一で。 まず、シマシマに皮を剥く。ピーラーですっすっと。

  • よくある手作り豆腐なんだけどね: 極東ブログ

    先日スーパーマーケットを見ていたら棚ににがりがあった。へぇなんか懐かしいと思って、豆乳を合わせて買って、早速手作り豆腐を作った。簡単にできる。普通の電子レンジでチン。それで旨い。やっぱ、自分で作った豆腐が旨いやと思った。もっとも、いくら旨いとはいっても、技術のある豆腐屋さんの豆腐にはまるでかなわない。なにしろ手作り豆腐は、なんというか、茶わん蒸しみたいなとろ~り系なのだ。クリ~ミィっていうか。そんな感じ。沖縄のゆし豆腐みたいなもん。土では寄せ豆腐というのか汲み出し豆腐というのか。 作り方はネットを検索するといろいろ出てくる。私がネタにするまでもないなあと思ったのだけど、意外に重要なことが書いてないのというのと、それに関係するのだけど、微妙に作り方が違う。じゃ、ちょっと書いておこうか。 一番重要なこと。豆腐作りは最初、必ずといってほど、なぜか失敗する。いろいろ理由はあるんだけど。で、失敗の

  • 杜子春の話の裏バージョン: 極東ブログ

    いつからか杜子春の話には裏バージョンがあるような気がしている。オモテのバージョンはあれだ、芥川龍之介名作杜子春というやつで、青空文庫で無料で読むことができる(参照)。筋書きは誰もが知っていると思うが、ウィキペディアにあるように(参照)、こんな展開だ。と引用するにはちと長いし、概要からはわかりづらい意外なディテールが面白かったりするのだが、まあ、いいでしょ。 ある春の日暮れ、洛陽の西門の下に杜子春という若者が一人佇んでいた。彼は元々金持の息子だったが財産を使いすぎたために今は惨めな生活になっていた。 杜子春はその門の下で片眼すがめの不思議な老人に出会い、大金持ちにしてもらう。しかし、杜子春は三年後また財産を使い果たし一文無しになってしまう。杜子春はまた西門の下で老人に出会い金持ちにしてもらい同じことを繰り返す。 三度目、西門の下に来た杜子春は変わっていた。金持ちになったときには友達もよってく

  • 「自然」という言葉を愚考する: 極東ブログ

    世の中は連休である。私も泳ぎ終えた午後のけだるさに新緑の木陰でぼうっとしながら「自然」という言葉を考え、そして奇妙に考え込んでしまった。というわけで、その愚考をネタに。 「自然」という字面の言葉は恐らく仏教用語として日語に定着したのだろう。親鸞の教えにも自然法爾(じねんほうに)があり「じねん」と呉音で読ませる。してみると平安時代には定着していたのかと字引を見ると、源氏物語の用例もあるが、「自然にそのけはひこよなかるべし」のように副詞で用いるらしい、というところでうかつにも今頃気がついたのだが、自然法爾とは自然に法爾ということかもしれず、「自然(じねん)」自体が平安初期までに客体的な概念であったかはわからない。 が、後期の親鸞にとっては、阿弥陀は自然(じねん)を知らしむる料なりというように、阿弥陀と自然は同義であるか、むしろその思想においては自然が体であり、阿弥陀はその表象でしかなかった

  • シュニッツェル(schnitzel)っていうか牛カツっていうか: 極東ブログ

    たまにシュニッツェル(schnitzel)っていうか牛カツがべたくなる。安くて固そうなステーキ肉を見ると、こりゃいいとか思う。子牛の肉ではない、私の場合、たいてい。 脂身のところを切り落とし、肉叩きでたんたんと叩いて平べったくする。小麦粉をつけ溶き卵を潜らせてパン粉をつける。普通のカツと同じ要領。これをフライパンのオリーブ油で揚げる。カツの色になったら取り出して、黒こしょうと塩をぱらぱらとかける。これでお終い。べるときにレモンを搾ってかけてもいい。 簡単料理とも言えないこともないが、揚げ物っていうかフライは慣れないと難しいかも。もちろん、トンカツを揚げることができるなら簡単な料理の部類になる。 添え物は……そりゃ、ポテト? ライス? ノンノン、そりゃもうヌードルに決まっているでしょ。 Cream coloured ponies and crisp apple strudel, Door

  • マインドフルネスとしての仏教: 極東ブログ

    先日のエントリ、「極東ブログ: 仏教の考え方の難しいところ」(参照)関連の補足というか余談のような話だが、きっかけはこのエントリにコメントしていただいた、dankogaiさんの404 Blog Not Found”書評 - 仏教は心の科学”(参照)である。私の該当エントリの問い掛けについて、こう答えられていた(余談だが、実は私が想定していたのは輪廻に関連したことであったのだが)。 書はこういう疑問を抱く人のために書かれたのだから。 書「仏教は心の科学」は、スマナサーラ長老の法話集。と書くと、最近とみに増えてきた「Yet Another 仏教」という印象を受けるかも知れないが、「元祖仏教」、いやブッダの言葉は実に 404 Blog Not Found:ブッダ―大人になる道 実に単純で明快で痛快 なのである。 として、スマナサーラの著作を「仏教」ないし「元祖仏教」として紹介されている。ま

  • 極東ブログ: 仏教の考え方の難しいところ

    「仏教と大量殺人」というタイトルにしようかと思ったが、不用意に刺激的なのでいい加減なタイトルに変えた。たぶん普通の日人は仏教は不殺生の宗教なので、大量殺人を教義的に許容することなどありえないと考えるのではないか。実際夏安居などはジャイナ教かと思えるほどだ。あるいは多少日史を知っている人なら僧兵や願寺戦なども連想するかもしれないが、それでも仏教の教理において殺生を是とする考えがあるとは思わないだろう。しかし、子細に仏教を検討していくとそうとばかりもいえない。 歴史的に興味深いのは北魏における大乗の乱だろう。なぜかウィキペディアに項目がある(参照)。 大乗の乱(だいじょうのらん)とは、中国北魏の宗教反乱であるが、人を殺せば殺す程、教団内での位が上がるという教説に従った殺人集団であり、その背景には弥勒下生信仰があるとされる。 515年(延昌4年)6月、沙門の法慶が冀州(山東省)で反乱を起こ

  • [書評]中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて(島田裕巳): 極東ブログ

    大変な労作だと思うし、この一作をもって私は島田裕巳への評価を変えることした。粗方は想定していたことでもあり、驚きは少なかったとも言えるが、いくつかかねて疑問に思っていたことやミッシング・ピースをつなげる指摘もあり、貴重な読書体験でもあった。 ただ、読後自分なりの結論を言えば、あの時代島田裕巳を批判していた人々と同じ地平に島田裕巳が立ってしまっているのではないか、そうすることで暗黙の大衆的な免罪の位置に立とうしているのではないかとも思えた。もっとも、彼の意識の表出としてはこれ以上はないというくらいきちんとした反省の思索の跡が見られるので、それは批判ということではない。 書がどのようなであるかについては帯書きがわかりやすいと言えばわかりやすい。 初期著作でオウムに影響を与え、麻原彰晃を高く評価し、サリン事件以後もテロを容認する発言をやめない中沢新一。グル思想、政治性、霊的革命、殺人の恍惚な

  • 非回鍋肉、そは回鍋肉に非ずして、「豚肉とキャベツの味噌炒め」: 極東ブログ

    回鍋肉の作り方は簡単といえば簡単で、ロース肉の塊を小一時間煮て、一旦鍋から取り出し、冷やして薄切りにしたものを、葱とかニンニクの茎とか椎茸とかと合わせて炒める。 ナマのキュウリで炒めるのもある。味付けは甜麺醤・豆板醤が多いけど、決まっているわけではない。あれです、煮肉を用意しておけば、適当な旬の野菜で炒めて味を付ければいいだけのもので、ポイントは煮肉の固まり備蓄にあるのだけど、その格的な作り方についてはウー・ウェン先生の「単純がうれしい北京のおかず」(参照)に各種レシピがあるし、まあ、機会があったらここでもご紹介。 ウィキペディアの説明に(参照)。 豚肉の塊をゆで、冷ましてから薄切りにしたものをラードで炒め、いったん鍋から取り出す。 とあり、語源に触れていないが、「いったん鍋から取り出す」というのは、当然調理のときに鍋に戻すわけで、戻す=回す、というとこから、鍋に回し戻す肉料理で、回鍋肉

  • [書評]ヤクザの恋愛術(石原伸司): 極東ブログ

    先日ちょっと時間つぶし用の文庫として見知らぬ書店で買い、そのまま読み捨てのつもりだったが、少し心にひっかかることもあるし、この機に石原伸司という人にも関心をもったので少し書いておきたい。 文庫は「ヤクザの恋愛術(石原伸司)」(参照)だが後で調べたら、〇四年刊行「ヤクザは女をどう口説くのか(石原伸司)」(参照)の文庫版らしい。こちらはアマゾンで見たら古書で百円なんぼで売っている。 文庫を読み出して最初に思ったのは、「あ、古いな」という感じだった。爺さんが書いているから古いなというのではなく、の編集のスタンスや企画が古い感じがした。なので奥付をみて〇四年の文庫版かと気が付いたのだが、この間、三年。それくらいで時代ずれ感があるものだろうか。もちろん、私の感性がたいしたことないというのもあるだろうが。 話はまさに、ヤクザがどう女を口説くかということだった。いろいろお前さんたちカタギの人間にはわか

  • [書評]真贋(吉本隆明): 極東ブログ

    「真贋(吉隆明)」(参照)は年初に出たものだろうか。書店で見かけて手に取り、ああまたインタビュー書き起こしか、とめくり、いつもと同じか、と置いた。先日時間つぶしにと買って読んだ。 で、読んでどうかというと、吉隆明のをこれまで読んできた者にしてみると特にどうってことない一冊だった。が、よくまとまっているといえばよくまとまっているし、主題の展開はさっと読むに違和感はない。が、さすがに後半まで読んでくると、これは吉翁の考えをうまく整理しているし、その口調も感じられるが、なんとも奇妙な偽物だなという感じが迫り、書名「真贋」をアイロニカルに思った。どのあたりが偽物な感じがするのかうまく言葉にならないが、たとえば「生き方は顔に出る」という章題があるが、そういうテーマは書かれていない。この奇妙な違和感は吉隆明も最晩年になってそういう口調になったのだといえばそうかもしれないが、自分には違和感だ

  • 極東ブログ: ゴルゴンゾラチーズのはちみつがけ

    「やあ、元気かいマルコ少年」 「やだな、少年じゃないですよ、三十過ぎてますよ」 「嫁は見つかったかね、バレンタインデーはどうだった?」 「そうだ、そろそろホワイトデーじゃないですか。手作りのホワイトデーのなんかレシピやってくださいよ。簡単なやつを。お願いします。」 「じゃあ、ゴルゴンゾラチーズのはちみつがけ」 作り方は簡単。ゴルゴンゾーラチーズをスライスして、くるみのチップとレーズンをぱらぱらと載せて、そこにはちみつをかけるだけ。スプーンでべる。 デザート、というか、ドルチェ。でも、赤ワインにも合う。 適当に作ってもそれなりに美味しいと思うが、人によってはゴルゴンゾーラを受け付けないので、そのあたりはちょっと好みの探りを入れておくといいだろう。でも、「青カビチーズって好き?」とかべたに聞くのはどうかな。というか、この手のものを受け付けるかどうかはの傾向を見ているとわかるものだけど。 経

  • [書評]その夜の終りに(三枝和子): 極東ブログ

    「その夜の終りに(三枝和子)」(参照)は、平成元年「群像」九月号に発表された後、単行となった。私の手元にある翌年刊行された初版奥付を見ると一九九〇年二月二三日とある。版を重ねたかどうかは知らない。 三枝和子(さえぐさ かずこ)は、一九二九年(昭和四年)三月三一日の生まれ。今日が誕生日であり、存命なら七八歳であったことだろう。が、二〇〇三年、亜急性小脳変性症により七四歳で亡くなった。その前年に癌の手術も受けていた。喪主となったのは夫の文芸評論家森川達也。彼は昨年五月五日肺気腫で亡くなった。八三歳。生年は一九二二年(大正十一年)。三枝とは七つ違いということになる。子供は無かったのか喪主は兵庫県加東市花蔵院梅谷快洋住職とのこと。 彼らの結婚がいつだったか手元の資料ではわからない。三枝和子は、兵庫師範学校科を経て、関西学院大学文学部哲学科を卒業し、同大学院文学研究科修士課程を中退。神戸と京都で

  • 健全なる精神は健全なる肉体に宿る、ってか: 極東ブログ

    今週号の日語版ニューズウィークの記事「運動に励んで脳力アップ」、副題「スポーツで脳も鍛えられる? 運動と知力の意外な関係を解明」を読んでいて、あれ?と思ったことがあった。記事の内容は標題どおり、運動すると脳機能が活性化するという最近の健康情報ではある。まあ、それはそれほど驚くほどの知見ではない。 あれ?と思ったのは、次の箇所だ。強調部分は私のタグ付けによるもの。 精力的に運動することで、神経細胞の結びつきが強化され、脳の働きが活発になるという研究結果もある。運動は、アルツハイマー病やADHD(注意欠陥・多動性障害)といった、認知障害を伴う病気の予防などに役立つ可能性もあるという。 健全なる知力は健全なる体に宿るという考え方は、年齢を問わずあてはまる真実のようだ。 この強調部分だが、たしか私の英米文化の理解では、彼らは「健全なる知力は健全なる体に宿る」といった発想はしない。キリスト教的に理

  • [書評]海辺の生と死(島尾ミホ): 極東ブログ

    島尾ミホさんが亡くなった。八十七歳。とぅしびーは祝ったであろうし、満年齢なら、とーかちも祝ったか、と思い、いや彼女はカトリック教徒だったなと思いおこして自分を少し苦笑した。 書棚を見ると彼女の「海辺の生と死」(参照)がそこにある。この書物はこの十年以上の年月、私の存在をいつもじっと見つめている。干刈あがたのと一緒に、私が沖縄に出奔する前からいつも身近にあり、今もある。 「海辺の生と死」と島尾ミホさんについて、私の胸にこみ上げるような思いがいろいろとある。だが言葉にならない。死は悼むべきだが、彼女は天寿に近い。その死を強く悲しむものではないが、なにか泣きたいような思いだけはこみあげてくる。 を手に取りなんども読んだページをめくりながら、その感情のコアがどこにあるのかと問い直すまでもなく、それが何であるはわかる。だが、それをどう書いたらいいのだろうかとなるとまるでわからない。そこに記されて

  • [書評]オーランドー(ヴァージニア・ウルフ): 極東ブログ

    人生いつか読む気でいてなんとなく読みそびれたがいくつかあるが、ヴァージニア・ウルフの「オーランドー」(参照)もその一つだった。 私がウルフに関心を持ったのは神谷美恵子への関心からの派生だ。神谷美恵子についてはいろいろ複雑な思いがある。私が青春時代、みすずから神谷美恵子著作集が刊行されたことも影響を強くした。私はそれを全部読んだ。次々と刊行される著作集には月報のような冊子があり、そのなかで夫の神谷宣郎が美恵子には著作からはわりえないものがありますという奇妙な告白のようなコラムを書いていたのだが、それは今も痛みのように心に残る。 この「神谷美恵子著作集4」(参照)が「ヴァジニア・ウルフ研究」である。彼女はヴァージニア・ウルフの研究者でもあり、精神医学者として、そしてある意味で彼女も特殊な女性としてウルフの精神のある何かを見つめていた。そしてその視座のなかに、フーコーの「臨床医学の誕生」(参照

  • 極東ブログ: 歌会始の儀の天皇家の歌

    歌会始の儀のニュースをラジオで聞いた。御製と皇后の御歌は祝詞のようにというのか古式というのか、有り難たそうではあるが聞いてもよくわからないので、ネットを覗くと、朝日新聞サイトの記事”皇居で歌会始の儀 お題は「月」”(参照)に掲載されていた。 天皇家の方たちの歌は巧まざる秀歌が多い。今年はいかにと読み、私は感動を覚えた。まあ、そんなことを書くとネットの世界では右翼呼ばわりされるか、あるいは逆の方向からお前は歌がわかってないなと言われることであろう。が、写して感想を書いてみたい。 天皇 務め終へ歩み速めて帰るみち月の光は白く照らせり 天皇という存在は戦前戦後を問わず日国の憲法の下に置かれているが、日歴史はその意味を多様に変えてきた。特に近代では古代の天皇家を模して、すでに近江領主の一家系に過ぎない家を王家として持ち出してきてしまった。それを伝統と呼ぶか歴史と呼ぶかわからない。思想と呼ぶべ

  • 父の想い出: 気がつけば82歳

    昭和22年の今日父は56歳で亡くなった。 疎開地は粉雪のちらつく寒い小さな農村で、前年にも肺炎を患い、もう1度やると危ないな と自分でも言ってて、随分用心していたのだけど、寒さと栄養不足には勝てなかった。 ペニシリンが有れば死ぬことはなかったと思う。 兄の友人がツテを頼って駐留軍から1のペニシリンを買って(高かった)駆けつけてくれ、注射したら 高熱がさっと下がった。 医師だった父は身を起して体温計をしげしげと眺めながら「どういうことなのだろう」と感慨深気だった。 翌日からはまた高熱が続いた。 あと何かのペニシリンがあれば助かったのかも知れない。 その夜は私が隣に布団を敷いて付き添っていた。 夜中に暗い電灯の下でを読み耽っていたら、父が眼を開けてこちらを見てたらしく、 「何を読んでるのだ?」 「うん ミルトンの失楽園・・」 「面白いか?」 「うん まあね」 当は夢中になって入り込んで

  • 『クトゥルーの世界』休刊 - 新・凡々ブログ

    ダニエル=ハームズのブログによると、ペガサス=シュピールがWorlds of Cthulhu の休刊を決定したそうだ。*1 Worlds of Cthulhu については赤虫療養所に解説があるので参照されたい(このページの8月8日付の記事)。すばらしいクトゥルー神話TRPG専門誌だっただけに、はなはだ残念なことである。 Worlds of Cthulhu: The Magazine for the Call of Cthulhu (Worlds of Cthulu) 作者: Adam Crossingham出版社/メーカー: Pegasus Press発売日: 2004/09/01メディア: ペーパーバック クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見るWorlds of Cthulhu: The Magazine for Call of Cthulhu (Worlds of Ct

    『クトゥルーの世界』休刊 - 新・凡々ブログ
  • ヤディスの円盤 - 新・凡々ブログ

    寺田旅雨さん(id:servitors)のツイートから。 くとぅったー……。俺得すぎました。 @DHKNSは『夜中の校舎でアルハザードのランプを汚してしまい、事件に巻き込まれ、アフーム=ザーによって体の中と外を反転され、狂気と苦痛の中、鮮明に意識を保たされてしまった』のです。 http://shindanmaker.com/2108— 旅雨(クトゥルフ神話情報ブログの中の人) (@DHKNS) 2010年3月10日 意識を保ったまま体を裏表逆にされるって怖すぎるよ! アフーム=ザーはそんな芸当ができたのかよ! できるかもな! こういう怖ろしいことをしでかしかねない神話存在として、ナグ=ソスすなわちヤディス星人がいる。「銀の鍵の門を超えて」で描かれた哀れな姿からは想像しづらいのだが、ロバート=プライスの"Saucers From Yaddith"によると彼らも結構えぐい趣味の持主なのだ。この

    ヤディスの円盤 - 新・凡々ブログ
  • 映画「南京!南京!」の日本鬼子の小幡竜さんとあった。:イザ!

    ■今、北京におります。当なら全人代のホットなニュースを、というところなのですが、私が注目していた農村戸籍統一への動きは、ほぼ完全にぽしゃりましたので、いまひとつ、関心が薄いです。中国のアパルトヘイトといわれたの農村戸籍の廃止を訴える地方紙13紙の合同社説(1日付)、あれは何だったんでしょうね?私は絶対、中央指導部のアドバルーンだと思ったんですが、編集責任者解任という事態になってしまいました。北京にいる間に、関係者に背景をきけたら、きいときますよ。 ■今、北京のデニーズでお替わり自由の珈琲店で、無線LANが使えるので、ひさびさにブログ更新しようかと思いました。人待ちです。で、日の話題は、きのう、とある店で、たまたまお会いした役者の木幡竜さんのことです。誰や、それ、とお思いの方は下をクリック。 http://news.goo.ne.jp/entertainment/talent/M05-0

  • ある他人の岐路 - nuba

    回想 | 16:57 |  義理の父の一周忌で大阪に行ったときのことであった。細君とは西中島南方の改札口で10時半にね、そう約束していた。新幹線を新大阪で降りると時刻はまだ9時過ぎであったので、余は新大阪駅のターミナル的な建物にあるマクドナルドに入った。軽でも摂りつ読書をして時間を遣りすごそうというのである。マクドナルドというのは平生のどの時間帯でも比較的混雑する場所であるが、その新大阪駅のマクドナルドの混み具合というのはとりわけ酷いもので、カウンター式に縦横に並べられた狭苦しい座席は、余がごくたまに前を通ったりするときなど空いているのを見かけたためしがないので、混雑の苦手な余は入るのを躊躇ったのであるが、時間的にも金銭的にもそこくらいしか余裕がなかったので仕方ない。とにかく、余はホットティとソーセージエッグマフィンを店員から受け取って偶然にも空いていた丸椅子に腰掛けた。店内は出勤途上の

    sphynx
    sphynx 2010/03/15
  • ウガンダが「ゲイ禁止法案」を上提―死刑該当の罪も(これも「逆迷信」か) - Comments by Dr Marks

    夕方、今日は細君が一人で夕を整えていることをいいことに、その間、下の記事を書いた。いい気分でダイアン・ソーヤー女史の国際ニューズを観ながらしていると、ウガンダの歪んだ(英語でウガンダはユガンダ、ああ寒い)世相が映し出された。昨年、「ゲイ禁止法案」が議会に上提され審議中らしい。これを成立させるために、ある牧師はインターネットで拾ったホモセックスを教会で上映してゲイに対する反感を煽っている。 そんなことしなくても、ウガンダでは95%がゲイには批判的だ。ところで、いつも言っているように、私はゲイマリッジ(同性結婚)には批判的だが、ゲイである人には「勝手におし!」なのだ。長いユダヤ・キリスト教の世界でも、法律まで作って場合によっては死刑などというのは珍しかろう。ともかくこれも、キリスト教宣教師のせいだと思われているらしい。 リック・ウォーレン(オバマの宣誓式で祈った牧師)などもやりすぎと批判し

    ウガンダが「ゲイ禁止法案」を上提―死刑該当の罪も(これも「逆迷信」か) - Comments by Dr Marks
  • アメリカの幼稚園から12年生まで(初等中等教育)の全米統一教育基準(良いことか、悪いことかは置いといて)アラスカ州とテキサス州は未加盟 - Comments by Dr Marks

  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知
    sphynx
    sphynx 2010/03/15
  • Fumiki is FREE! 渡辺文樹はそこにはいない - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

  • 愛の無いセックス - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    「AVのセックスで、気で感じているはずがない。愛のないセックスだから」 そんなことを言われたことがある。ある女性に。 すかさず、こう反論。 「AVのセックスは、そりゃ完全に演技の人もいるだろうけれど、気で感じている人もいると私は思う。確かにAVのセックスは仕事のセックスだけれども、愛(愛って何よと思いつつ)のないセックスで感じることなんて、当たり前にある。私は、恋愛関係ではない人とセックスしたことは何度もあるけれど、感じたし気持ちよかった。それに恋人とのセックスが良くなかったことだってある」 そうすると彼女は、 「私も恋愛関係ではない人とセックスしたことはあるけれど、全然気持ち良くなかった。恋人とのセックスは気持ちいい。愛のないセックスで感じるわけがない。だからAVのセックスって、全部演技だ」 って。 いや、それは、あんたがたまたま経験が少ないか、たまたま気持ちよくなかっただけじゃん。

    愛の無いセックス - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  • BLOGOS参加の件 - finalventの日記

    発足当初もお誘いいただいのですが、以前にこの日記にも書きましたように、自動的に転載されると、修正などのコントロールが効かないので、そのおりは見合わせていました。 その後、個別エントリ対応ということになったので、ごく基的な勘違いエラーなどがない(私の気がつかない抜的エラーとかは別として)かと思われるもので、BLOGOS側で関心のあるエントリーに転載許可を出しました。 ⇒極東ブログ記事一覧 - BLOGOS(ブロゴス) - livedoor ニュース

    BLOGOS参加の件 - finalventの日記
  • 安藤百福、逝く: 極東ブログ

    安藤百福が五日亡くなった。九六歳。天命とも言うべきかもしれないが、死に際して心筋梗塞で苦しくなかっただろうか。チキンラーメンの開発者であり、カップヌードル開発の事実上の総指揮者でもある。近年の連ドラ「てるてる家族」やプロジェクトX「魔法のラーメン 82億の奇跡」などで生前から伝説化が進んでいた。確かに日的な苦労とジャパニーズ・ドリームを実現したような人生である。が、日経新聞に掲載されていた「私の履歴書」の書籍化「魔法のラーメン発明物語」(参照)を読み返すと、そうしたわかりやすいグレートマン伝説とは少し違う、昭和史を体現した興味深い人物が浮かび上がってくる。 安藤が伝説のチキンラーメンの開発に取り組んだのは私が生まれた年、昭和三二年のようだ。その時、彼は四七歳。翌年開発に成功する。ざっくり見て、安藤百福の今日の栄光のスタートは五〇歳であった。顧みて四九歳の自分には人生をやり直してチャレン

  • 『美女と機械―健康と美の大衆文化史』原克(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「グローバルな身体文化の淵源を描き出す」 以前にも欄で著者・原克(はら・かつみ)さんの著作を紹介したが、書に触れてみて著者の作品をすべて読破してみようという気になった。 書は、19世紀における『サイエンティフィック・アメリカン』(1845年創刊)、『ヴォーグ』(1892年創刊)、『フィジカル・カルチャー』(1899年創刊)といった身体に関する膨大な雑誌記事や広告の言説と図像に追った労作である。それは、乗馬マシンや電動ベルトといった(現代にも存在する)健康器具に注目した博物学的なものでもあり、社会史的なものでもあるが、その真骨頂は秀逸な言説分析たり得ている点にあると評者は位置づけておきたい。 「最近、運動不足で」。何気ない日常会話でよく耳にする言葉だ。気がつけば評者自身もよく発している。しかしそれは、どのような基準に対しての「運動不足」なのだろうか。また、基準があ

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    sphynx
    sphynx 2010/03/15
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    2024夏休み旅行 神戸・2日目【前編】 zfinchyan.hatenablog.com ↑1日目はこちら 6:50 わたしと夫だけ先に起床 前日に買っておいたお芋のパンで朝ごはん 昨日の疲れからか、なかなか息子たちが起きてこなかったので、ゆっくり寝かせてから10:00にホテルの下にあるプレイゾーンに行って、パターゴルフやバス…

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  • ジョナス・メカス「美の一瞥」試訳 - 記憶の彼方へ

    ジョナス・メカスの最新インタビューが非常に面白かったので、訳してみました。すでに色んな場所に書かれている事実も少なくありませんが、6歳の頃の体験や、ごく最近の彼の関心事など、新鮮な事実も語られ、しかも全体的に彼ならではの詩的な語りには大きな魅力を感じます。ジョナス・メカスについて全く知らない人にとっても大いに参考になるものと思います。翻訳をここに載せることについては、‘do it, I give  you my permisson’(やれ、私が許可する)、と人の許可を得ました。 Jonas Mekas, Brief Glimpses of Beauty: Interview with Hans-Ulrich Obrist, 2010 美の一瞥 ジョナス・メカス スイス人のキュレーター兼美術批評家のハンス-ウルリッヒ・オブリスト(Hans-Ulrich Obrist)とのインタヴューで、独

    ジョナス・メカス「美の一瞥」試訳 - 記憶の彼方へ
  • | C.I.L.

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    sphynx 2010/03/15
  • 中里一日記: ヌルオタとはなにか

    ヌルオタとはなにか ヌルオタとはなにか。オタク同士が「俺こそが真のガチオタ」とマチズモぶりっこして遊ぶときに、「このヌルオタめ!」と遊戯的に罵るのに使う言葉だ。それ以外の使い道はない。「トロツキスト」の類義語、とでも言おうか。人を「このトロツキストめ!」と罵る機会は今ではきわめて貴重だが、「このヌルオタめ!」と罵る機会ならいくらでも転がっている。 だから、「ヌルオタは~という理由により~しているのだ」という一般論を展開している人を見かけたら、オタク遊びの仲間に入れてもらえなかった可哀想な人だと思っておけばよい。 突然のコメント失礼します。 最後に書き込みしてから、10年くらいたちます。 メールで「青い鳥飛ばそ!」を勧めてしまう、 痛い人間で申し訳ないです。 中里さんの掲示板には難しい話をする人が多く、 中里さんも、相手と難しい話をしていたので、 すごく場違いな感じがして、 他の百合サイト?

    sphynx
    sphynx 2010/03/15
  • 佐倉市立美術館の吉田哲也 - mmpoloの日記

    佐倉市立美術館で「作家はつぶやく」という展覧会が開かれている(3月22日まで)。出品作家は喜舎場盛也、戸來貴規、宮嶋葉一、吉田哲也、和田淳の5人。この内、戸來と喜舎場がアール・ブリュット、和田がヘタウマの極みのアニメ、宮嶋が単純な線と形のタブロー、吉田哲也が極めて単純な形態の彫刻だ。 私は吉田哲也を見るのが目的で佐倉市まで出かけて行ったのだったが、深く満足した。吉田のために1室が与えられ、そこに12点の作品が展示されている。 吉田哲也(C)佐倉市立美術館 吉田哲也(C)佐倉市立美術館 吉田哲也の作品はブリキ板や針金、石膏で作られている。今回展示されているものは玄関脇の2点を除いて、いずれも長さ20cm以内の小さなものだ。それが吉田が制作した展示用の台の上に置かれている。台は高さが1mほど、上部が正方形になっていて、全体が白く塗られている。 作品が置かれたその台が入口から出口まで部屋の対角線

    佐倉市立美術館の吉田哲也 - mmpoloの日記
  • [書評]人間関係にあらわれる未知なるもの(アーノルド・ミンデル): 極東ブログ

    先日、「極東ブログ: [書評]身体症状に<宇宙の声>を聴く(アーノルド・ミンデル)」(参照)を書いたあと、アーノルド・ミンデルの新刊書がこの1月25日に出ていたことを知って、条件反射的にアマゾンのワンクリックてぽちっとなとした。すぐに、これ、「人間関係にあらわれる未知なるもの 身体・夢・地球をつなぐ心理療法」(参照)が、古いというか初期ミンデルの著作だなとわかったが、注文の取り消しはしなかった。おそらくミンデルをフォローしている関係者にとって、日の現在に重要なという認識があるのだろうという直感があったからだ。実際読んでみて、そのあたりの思いのようなものは伝わった。たぶん現実に日でプロセスワークに関わっている人、あるいは関わっていく人にとっては、昨日触れた「極東ブログ: [書評]昏睡状態の人と対話する(アーノルド・ミンデル)」(参照)より喫緊の課題というか、差し迫った現状のようなもの

  • [書評]心とは何か(吉本隆明): 極東ブログ

    隆明の講演集「心とは何か-心的現象論入門」(参照)は副題に「心的現象論入門」とあるが、これは吉の心的現象論の入門という位置づけになると、おそらく弓立社の宮下和夫が考えたのだろう。ネットをうろついたら、その様子をうかがわせる話が「ほぼ日 担当編集者は知っている」(参照)にあった。 吉さんの仕事を大きく分けると、3つになる。筋は文芸批評家だが、「言語にとって美とはなにか」「共同幻想論」「心的現象論」という3つの大きな仕事がある。 『心とはなにか-心的現象論入門』は、この「心的現象論」の最良の入門書だ。どこをとっても面白い。吉さんのを読んだことのないひとでもおもしろく読めるはずだ。心というとらえどころのない対象が、こんなにはっきりと考えられるのか、という驚きと、それでもなお、果てしなく残る不可思議さ。 優しい言葉のなかに宮下和夫の相貌のような気迫がこめられていると私は思う。この

  • [書評]心理学で何がわかるか(村上宣寛): 極東ブログ

    「君の知りたいことはこのに全部書いてあるよ」と言いたくなるがたまにある。書「心理学で何がわかるか(村上宣寛)」(参照)がそれだ。「ほんとか?」と思うなら、書「はじめに」にある、次の11項目についての考えを聞かせてもらいたい。 ・ 兄は兄らしい性格、妹は妹らしい性格になる。 ・ 親の育児態度は性格や気質に永続的な影響を与える。 ・ 乳幼児は他人の心が理解できない。 ・ 自由意志は存在する。 ・ 幽体離脱体験は当だ。 ・ 乳幼児は長期間、物事を記憶できない。 ・ 記憶力は鍛えれば強くなる。 ・ 女性の理想の相手は、自分をもっとも愛してくれる人である。 ・ トラウマは抑圧される。 ・ 暴力的映像は暴力を助長する。 ・ うつ病の治療には薬物療法が効果的である。 見るなり、それはないでしょと思う項目が多いかもしれないが、もしかして、一つでも、それはあるかもと思った項目があっただろうか。 著

  • 日経 春秋(3/15) - finalventの日記

    古代ローマの建築技師が時空のトンネルを抜け、現代の日と行ったり来たり。昨年末に出版され漫画好きの注目を集めている作品の筋立てだ。画期的なのは主人公を浴場専門の設計家にした点。日側の出入り口も風呂に限っている。 へぇ、知らないな。なんだろ。

    日経 春秋(3/15) - finalventの日記
  • 晴れ - finalventの日記

    薄曇りという感じだろうか。夜半には雨にもなりそうだ。月曜日。さて、と、小さくため息をつくものがある。 昨日、地震を感じて地震ならツイッターだろと思って入れてみたところタイムラインが止まった。地震ならツイッターで逼迫したのだろうか。わからないがタイムラインは壊れ、その後ずっと壊れていた。こうしたとき、どうやって確認するのだろうかと考えて、ツイッターを覗くわけにもいかない。ある種のリアルタイム性をどう確認するかというか、そんなもののニーズが存在し、しかも自分すら受け入れていることに不思議な感じがした。 世間的なニュースもちらほらと見る。目配せはそれほど変わってないのではないかと思うが、さして興味がわかない。この愚劣な政権が最低でもあと4年続くのかというか、まあ、もっと続くかもしれない。俺の知ったことかねという感じがじんわり定着しつつある。そんなことでどうすると思わないでもないが、できる分以上の

    晴れ - finalventの日記
  • 【東方】End of Daylight Ver.Full【PV】

    どうも、凪波です。そんな訳でEnd of DaylightのフルのほうのPVですよ。元ネタ様は【sm9269006】の字コンテ様。ムラサの人気が鰻上りだな……。■デイリー3位に週間東方ランキング3月3週5位ありがとうございます~。■まさかの比較版を作ってくれた人が居ました→【nm10124155】■短い方→【sm9493376】■スライドショーの永夜抄編できました→【nm10714860】■今まで作ったもの→mylist/17556831■なんか僕の記事できてる!?(ヽ゚'ω゚)

    【東方】End of Daylight Ver.Full【PV】
  • 【アイマス】デュラララ!!EDパロ‐ニコニコ動画(9)

    推奨環境… OS:Windows XP, Vista, 7 & Mac OS X Leopard, Snow Leopard / ブラウザ:Internet Explorer, Firefox, Safari, 各最新版 / プラグイン:Adobe Flash Player 10以降 / その他:クッキー( cookie )制限をしている場合は nicovideo.jp を許可

  • 【手書き】鏡音三大悲劇を映画ダイジェスト風にしてみた【PV】

    お待たせしました。全員で鏡音への愛を全力でぶつけました。上映開始です。・原曲、元ネタ「悪ノ娘(sm2916956)」「悪ノ召使(sm3133304)」悪ノP「soundless voice(sm4977896)」「proof of life(sm5387156)」ひとしずくP「囚人(sm5117285)」「紙飛行機(sm6165498)」囚人P・EDの曲「轍(sm3125185)」卑屈P・企画スタッフそんな甘蕉(mylist/16702573)、アギ(mylist/13206651)、なじょ(mylist/9841150)、何故これを P(mylist/7231886)、モモギ(mylist/8179416)、まどろみ(mylist/9754610)、悠樹(mylist/8761811)CM版(sm9204747) NG集(sm11281764)4/10『悪ノ娘・悪ノ召使 非公式アニメPV

    【手書き】鏡音三大悲劇を映画ダイジェスト風にしてみた【PV】
  • Sergey BrinとInternet Censorship | FERMAT

    Sergey BrinとInternet Censorship March 14, 2010 op-ed / commentary authorjunichi ikeda share tweet Google中国からの撤退問題が最初の山場を迎えている。 2010年に入ってすぐにGoogleが発表したように、同社は検索結果の表示に対する検閲について、中国政府が基準を緩和しない限り、中国市場との撤退もあり得る、と公表した。それに対して中国当局高官によればそうした基準を緩和するつもりはなく、Googleがその基準に従わないならば「unfriendly(友好的でなく)」で「irresponsible(無責任)」であるというコメントを出している。 China Threatens Google 【Wall Street Journal: March 13, 2010】 China holds fir

    Sergey BrinとInternet Censorship | FERMAT
    sphynx
    sphynx 2010/03/15
  • 【初音ミク&巡音ルカ】ダーティ猫寅く【オリジナル】

    あーすです。今回は「とらねこミクにゃん」と「とらねこルカにゃん」が歌って踊ってくれましたよ。夢や希望、絵空事や理想ばかりを綴るのだけが歌じゃない(^*╹ω╹*^)にゃっ!作詞・作曲・編曲:あーすイラスト・ムービー:あーすごめんっ!ちょっと誤植しちゃってる。歌合わせのとき歌詞変えたの忘れてました(^*>ω<*^)イラストのご要望がありましたので壁紙作りました。おいときますね(^*╹ω╹*^)http://blueandgreen.jp/neko_wall.zip応援ありがとうございます。ご好評いただいた喋りのアカペラ素材おいときますね(^*>ω<*^)http://blueandgreen.jp/voice_aca.mp3

    【初音ミク&巡音ルカ】ダーティ猫寅く【オリジナル】
  • 【MMD】ぷっぴぴ ぴーぶぃ【ボカロ本スレ突発コラボ】

    ぷっぴぴwwwwwwwww市場に有った「オタマトーン」を思わず買って、ぷ~ぷ~ぴぴ~♪と鳴らして遊ぶ今日この日頃、皆様いかがおすごしでしょうか?「ぷっぴぴ(sm9972265)」※1のPVというかネタ動画というか、そんな感じの物です。P名つけてもらったので、タグロックしてみました。※2※1 「ぷっぴぴ」タグから大百科を参照。※2 「ぷっぴP」も大変魅力的だったのですが、私が代表者になるのも変なので。※3 前作で好評(?)だったおさかなは登場しません。代わりに音符がピチピチです。MMDモデル「ぷっぴぴミク」配布開始⇒sm11032033自作品:mylist/18103436 次のスレコラボ作品:sm10306489

    【MMD】ぷっぴぴ ぴーぶぃ【ボカロ本スレ突発コラボ】
  • 【MikuMikuDance】ルコ、リツ、ミコで爆乳音頭【モデル紹介的な何か】

  • 【ぷちトラミク達が】スマイリー^2【MMD】

    ぷちトラミク可愛いよぷちトラミク(*´д`)モデル紹介動画のような何かです。モデル配布予定です。ウチのぷちミクさんたちを可愛がってあげてください。モーション sm6153850 音声 sm1505105 3/21追記モデルデータ公開しました⇒ sm10109697

    【ぷちトラミク達が】スマイリー^2【MMD】
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    トルコ水紀行 -前編 イスタンブール- みなさんこんばんは、地図子です!8月は久しぶりに毎月更新にしようと思います。今までずっと名古屋について書いてきましたが、ワープして・・・ トルコについて書きたいと思います。 2024年6月に念願のトルコに行ってきました。いつからトルコに行きたかったかわから…

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  • 「ふつう」になれなかった - G.A.W.

    トルコ水紀行 -前編 イスタンブール- みなさんこんばんは、地図子です!8月は久しぶりに毎月更新にしようと思います。今までずっと名古屋について書いてきましたが、ワープして・・・ トルコについて書きたいと思います。 2024年6月に念願のトルコに行ってきました。いつからトルコに行きたかったかわから…

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  • 写真共有サイト「フォト蔵」

    フォト蔵ツイート 玄光社『フォトテクニック デジタル』8月号(7月20日発売号掲載)×『フォト蔵』 「ポートレートフォトコンテスト」掲載作品のご紹介! タイトル:「Dazzling sky」投稿者: がくさん… https://t.co/DuxsJYKD4B

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    sphynx
    sphynx 2010/03/15
  • フリッパーズのチンコ、メチャでかいほう - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「で、「ボクと小沢」みたいな話ばっかりしててもTBSラジオLIFEのように雑談と昔話で終始してしまってツマンナイので、音楽家小沢の「音楽」の部分をもうちょっと掘り下げてみたい」 司会者「あの、「小沢とその時代」の回、社会学者のツマラン部分が一番でてましたねえ。結局、一般のマスコミが尾崎を語るときの文脈にはまり込んでしまった。「尾崎と偏差値教育」みたいな。それはツマラナイので尾崎の「音楽」の話をしようというコンセプトでやったのが楊逸のときのこの回でしたね」 kenzee「ウン。で、予想通り「大学時代のサークルの先輩が小沢サンのファンで「LIFE」聴くと今でも胸キュンしちゃいます?」的な寝言をダウンロードしてしまうハメになった。小沢とはオリーブとかネオアコとか東大とか小澤征爾とかいう以前に音楽家として我々の前に現れた。なので小沢の音楽とはなんだったのかについて考えてみるべきだ。てい

    フリッパーズのチンコ、メチャでかいほう - kenzee観光第二レジャービル
    sphynx
    sphynx 2010/03/15
  • フリッパーズのギターです - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「例によってフリッパーズのギターのヤツの話を続けようと思うのだが、フラリと立ち寄った屋でモノスゴイタイミングで素晴らしい書籍がドロップされていたので報告したい。 THE GROOVY 90's 90年代日のロック・ポップ名盤ガイド(MUSIC MAGAZINE増刊) バンドブーム絶頂の90年から渋谷系、ヒップホップ、R&Bブーム、に至る日のロックのガイドだ。なんというかパラパラめくうてるだけで、甘酸っぱいものがこみ上げてきます。タダのレコードガイドなのになんでこんなに恥ずかしいのだろう。とくに96年以降のヤツとか自分が売った商品なので、こう青春のアレが、蘇ります。ていうかねえ、シラフで読めないよ、こんな」 司会者「(パラパラめくりながら)ウワ~。コレ、ボ・ガンボスの小説書いた人もシラフでは読めないでしょうね」 kenzee「選盤が絶妙でねえ、もう今さらフリッパーズや小沢

    フリッパーズのギターです - kenzee観光第二レジャービル
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    sphynx 2010/03/15