全国2例目の国立大学美術館として2013年にオープンした佐賀大学美術館(佐賀市)で、学芸員不在の状態が続いている。学芸員は美術館運営の根幹を担う存在で、美術関係者からは「このままでは多様な展覧会が開けなくなる」と危惧する声も上がっている。
「タブレット図書館」の整備に向け、連携協定を結んだ(左から)熊本日日新聞社の河村邦比児社長と熊本県高森町の草村大成町長=10日、熊本市 熊本県・阿蘇山麓にある高森町は、端末上で電子書籍や新聞記事が見られる「タブレット図書館」を整備することを決め、10日、熊本日日新聞社と連携協定を結んだ。同社が書籍や記事を配信する。図書館の設置や民間委託より安い財政負担で、都市部との情報格差を解消することが狙い。 人口約6400人の同町にはこれまで図書館がなく、新設も予算的に困難だった。電子化なら大幅にコストが抑えられるため、導入が可能と判断した。2020年度予算案に費用を計上する。 草村大成町長は協定締結式後、「必要なのはハコではなく、読む環境。電子図書館には、無限の可能性がある」と強調した。 >> もっとくわしく読む
唐津市七山の樫原湿原に生育する植物や昆虫などの写真展が、佐賀市立図書館で開かれている。「九州の尾瀬」と呼ばれる同湿原に生息する、貴重な生物の写真63枚を見ることができる。24日まで。 樫原湿原は脊振山地の標高591メートルにある、九州でも有数の湿地帯。
佐賀市は15日、佐賀空港で、お盆の帰省を終えて東京にUターンする県出身者らに「ふるさと納税」をPRした。職員4人がチラシやうちわなど150セットを配った。 市観光キャラクターの「俵マイちゃん」も登場。
武雄市図書館・歴史資料館が昨年4月、レンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に運営委託して新装オープンする際、書籍や視聴覚資料計8760点を除籍、廃棄処分していたことが28日、分かった。 廃棄処分には大量のDVDもあった。新図書館内では視聴可能なDVD・CD数百点を貸し出す一方、館内にDVD有償レンタルコーナーがあり、ネットなどで「TSUTAYA側への便宜があったのでは」と疑問の声が上がっている。市教委は「除籍の基準に沿って劣化したものを廃棄しており、配慮などはしていないし批判はあたらない」としている。 廃棄された資料の内訳は、一般書1610点、児童書707点、雑誌2180点、ビデオ1468点、CD1322点、DVD464点など。傷みの激しさや3年以上にわたる所在不明、数年間にわたり貸し出し実績が極めて少ないなどの基準で選んだ。 廃棄D
新武雄市図書館は、県内の公共図書館の司書の関心も呼んでいる。見学した司書たちからは賛否両論の反応が漏れた。 ある司書は「とてもおしゃれだと思う。ハイセンスで都会的。高齢者は行きにくいが、若年層から50代には魅力だろう」と評価。別の司書は「日ごろ図書館に行ったことがない人には新鮮に映るだろう。実際はうちにある本ばかりで、地元の人にどう活用してもらうか、教えられるところもある」と話した。 一方、厳しい見方も。「児童書コーナーに、販売と貸し出しの本が混在して分かりづらいのは問題」「書庫の本まで何でも出しているので、古い本も多く、書棚全体の鮮度を落としている。書架に魅力がない」と評した。別の司書は「公共の図書館でポイントが付与されるのに、Tカード加盟店でしか使えないのは平等でない。特定の企業に利益を供与していることになる」と指摘した。
図書館を楽しく学べる場所に-。伊万里市黒川町の黒川小学校(鴻上哲也校長、162人)で、保護者らが手作りで学校の図書館を改修した。「会議室みたいに殺風景」だった図書館を、絵本のスペースや、学びのコーナーを設けるなどして、明るく開放的な図書館に生まれ変わらせた。 黒川町は、家庭での読書を推進する「家読(うちどく)」活動に積極的に取り組んでおり、学校でも子どもたちが読書しやすい環境をつくろうと、学校と育友会で話し合って改修を決めた。 育友会は「子どもが来たくなる図書館にしよう」と、読み聞かせボランティア「おはなしどんぐり」や市民図書館などとアイデアを出し合った。バザーで集めた資金を基に手弁当で、温かみのある木の看板やブックスタンドを製作し、勉強に集中できるよう椅子の脚にテニスボールを着け、音が鳴らないよう工夫した。本棚はお勧めの本を見やすく並べ、低学年の児童が絵本を読んだり、遊べるスペースも設け
佐賀県立図書館(佐賀市)は、40年以上禁止していた閲覧室へのバッグや飲み物の持ち込みを一部の部屋を除いて解禁した。これまではバッグを置いての席取りや飲み物で本を汚すなどの懸念から、入室する際、ロッカーに荷物を預けていた。利用時間の短い人からは「いちいち預けるのは不便」との声もあり、利便性を優先して見直した。 バッグ類の持ち込みは郷土資料室、調査資料室を除き、すべての部屋で認める。ペットボトルや水筒も郷土資料室、調査資料室、成人閲覧室を除いて持ち込める。 同館によると、1971年には利用規定でバッグ類の持ち込みを禁じていた。規定に飲食を禁止する文言はないが、「雑談その他、他人に迷惑になるような行為をしてはならない」という条項に基づき、図書の盗難や汚れ、破損防止を目的に禁止していた。 規定を設けてから40年以上が経過しているため、見直しを検討。館内にカフェがある武雄市図書館の状況も参考にした。
武雄市図書館で、館内のスターバックスコーヒーの営業席と図書館エリアとの共有席をスタッフが混同し、共有席に座った利用者にスタバ商品購入の有無を聞く誤った対応をしていた。苦情が寄せられ、図書館側は15日までに「お詫(わ)び」をホームページに掲載。話題を呼んでいる市図書館だが、販売エリアと図書館エリアが混在しているために起きたミスといえそうだ。 カフェ周辺にはスターバックスの営業席50席、共有席16席、テラス席(共有)36席がある。スタバ席の利用はスタバ商品の購入が必要だが、共有席は購入しなくても座れる。今回は共有席に座った利用者に、スタバのスタッフが認識不足で「商品を買い求めた人の席です」と誤った案内をしてしまったという。複数の利用者が数日前からツイッター上で「おかしい」と指摘していた。 市教委と指定管理者の運営会社は図書館HPにお詫びを掲載、樋渡啓祐市長も自身のブログで謝罪した。市教委は「職
4月に民間委託が始まる佐賀県武雄市の武雄市図書館について考える集会が9日、同市文化会館で開かれた。委託に反対する市民ら約50人が参加、Tポイントカードの導入で、貸し出し履歴など個人情報流出への懸念の声が上がり、図書館問題の学習継続を確認した。 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会と図書館大好き全国市民ネットが共催。日本図書館協会関係者や情報セキュリティー研究者らを交えて討議した。 市側は図書館の貸し出し専用カードも選べるようにし、履歴は図書館の管理業務に限って使用する協定を、委託するTSUTAYA(ツタヤ)の運営会社と結んでいる。専門家は「情報を扱う限りは、もれる危険性がある。問題がないようきちんとやってほしい」と指摘した。 市民の会は「市教委は図書館のあるべき姿を示していない。運営会社に丸投げしている」と批判。今後、図書館問題を整理した本を出版し、「市への公開質問状や住民監査請求を
50歳以上のシニア世代を対象にした図書館の使い方講座が24日、佐賀市立図書館であった。図書館職員によるパソコンを使った検索方法の実演などを交えながら、図書館を便利に使うコツを学んだ。 「図書館を人生のお供にしてもらい、有効活用を」と同図書館が企画し、男女14人が参加した。 図書館の三好輝明さんが概要を説明。シニア世代に勧める本をそろえた「シニアコーナー」のほか、同館にない本を全国の図書館から取り寄せてもらえる「相互貸借」、朗読など本の貸し出し以外のサービスも紹介した。 本の検索では「3文字以上を入れる」「途中まででも大丈夫」といった助言に加え、「相談に来るとき、『何万部突破した良さそうな本』といったヒントでは探しづらい。紙の切れ端に書き留めるなど手がかりを手元に残す習慣を」と話した。 職員の案内で図書館探検をし、検索パネルや自動貸出機を初めて使った佐賀市神野東の女性(70)は「図書館に来る
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