去年6月、千葉市稲毛区で横断歩道を渡っていた77歳の女性が自転車にはねられて死亡した事故で、重過失致死の罪に問われた20歳の男子大学生に対し、千葉地方裁判所は「イヤホンで音楽を聞きながら走って衝突したもので、刑事責任は軽くない」として、禁錮2年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。 23日の裁判で、千葉地方裁判所の岩田真吾裁判官は「被告はイヤホンで音楽を聞きながら前や左右をよく見ずに時速25キロで走った結果、被害者に気付くのが遅れて衝突した。何の落ち度もない被害者の生命が奪われ、刑事責任は軽くない」と指摘しました。 そのうえで「反省の態度を示しており、遺族との間で示談が成立する見込みだ」と述べて、男子大学生に対し、禁錮2年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。