かつてソ連軍の大陸間弾道ミサイル発射基地だった戦略ミサイル軍博物館に展示されている、弾道ミサイルSS18=ウクライナ南部ペルボマイシクで2025年1月27日、宮川裕章撮影 ウクライナとロシアの停戦に向けた交渉で、ロシア寄りの姿勢をみせるトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の2月28日の口論は、世界を不安にさせた。 米露が接近し、ウクライナに圧力をかける。約30年前にも同じ構図があった。ソ連崩壊から3年後の1994年、米露両国はウクライナに対し、旧ソ連から引き継いだ核兵器を放棄するよう迫った。 当時のクリントン米政権は、戦略兵器削減条約(START)交渉を進めており、ウクライナの核兵器廃棄が至上命令だった。またウクライナに残された核ミサイルは主に米国を標的としていた。当時の米国の交渉担当者は「ウクライナの核兵器を取り除くのは、米国にとって当然のことだった」と振り返る。 エリツィン
