日本人に生まれたから先進国(便利・快適)の裏側で 世界で起こっている問題と私たちの日常がどんなふうに繋がっているかを知ることは、 私たちが出来ることを一人ひとり考え、行動していく指針になります。 ここでは、嗜好品の1つであるチョコレートを題材に、チョコレートが私たちの手に届くまでの経緯を見てみることにします。 チョコレート生産の現実 現在カカオ豆を生産している主要国のうち4カ国が西アフリカ(カメルーン、ガーナ、コートジボワール、ナイジェリア)に集中していて、ここでの生産は世界の生産高の約7割を占めます。 中でも世界の43%の生産量をかかえ、国民の3分の1がカカオかコーヒー栽培に関わっているという国が、コートジボワールです。 コートジボアールは、世界最大のカカオ産地で、世界全体の43%のカカオを作っています。 2000年のアメリカ国務省の報告によると、9歳から12歳の少年が、コートジボアール