16日未明、沖縄県で発生した米兵による集団女性暴行事件。森本敏防衛相は「たまたま外から来た米兵が事件を起こした」(17日)との認識を示しました。 しかし、実態は米軍内で性暴力がまん延しており、米4軍を統括する統合参謀本部が「性暴力との戦闘」を宣言せざるをえないほどの状況に陥っています。 米国防総省の「米軍の性暴力に関する年次報告」(2011会計年度版)によれば、同年度内に申告された性暴力は3192件。過去10年間で最悪だった09年度の3271件に匹敵します。 しかも、同報告書は未申告の事件も含めれば約1万9000件と見積もっており、1日平均で52件に達します。 統計を見る限り、01年の「対テロ」先制攻撃戦争開始が基点となって増えています(グラフ㊤)。大義なき戦争により、兵士の人間性がむしばまれていることがうかがえます。 沖縄・岩国 高発生率 深刻なのは、在日米軍基地での性暴力発生率がきわめ