全国に新茶シーズンの到来を告げる静岡茶市場(静岡市葵区北番町、増井良夫社長)の新茶初取引が25日朝、同所で行われた。前年より6日遅い。県内産一番茶の入荷量は約3200キロと、前年の約1300キロを大きく上回った。1キロ当たりの平均単価は7305円。 式典後の午前7時すぎ、場内にベルが鳴り響くと、買い手の製茶問屋と売り手の生産者、JA担当者による取引が一斉に始まった。見本の新茶が載った拝見盆を前に次々と商談が成立し、「シャン、シャン、シャン」という威勢の良い手合わせの音が響き渡った。 最高値は32年連続で清水区両河内産の「やぶきた」で1キロ8万8千円。製茶問屋の和田長治商店(静岡市)が仕入れた。 取引開始に先立ち行われた式典には、関係者約800人が出席。増井社長は「生産、商工の垣根を越えて一体となり、低迷する需要を掘り起こし、茶業を活性化したい」とあいさつ。来賓の川勝平太知事は本年度か