幸せを定義することはなぜ難しいのか 荒川和久氏(以下、荒川):実は「どうすれば幸せを感じられるの?」というのがポイントです。これがわかっていたら、宗教いらないですよね。 さっきも言ったように、消費って幸せの1つのかたちだったりするし、時間と消費って大事だなと思っています。没頭しているときって、時間を忘れるじゃないですか。最高に幸せな気分のように思うんです。 中野信子氏(以下、中野):気持ちいいですね。 荒川:「気がついたらこんな時間だ」というような。それを見つけられる人と見つけられない人の差って、けっこうあるなと思います。 中野:さっき、「幸福感の定義が難しいよ」という話をしました。やはり種類がいっぱいあるんですよね。集中しているときのように、没頭していて自分が幸せかどうかすら考えなくてもいいという時間を過ごせることが幸せなのか。 それとも、素晴らしい温泉に行ってお湯に浸かって「ああ、幸せ