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ブックマーク / ameblo.jp/sozen22 (4)

  • 『欧州の対露エネルギー依存について』

    油を売る日々 油を売ってみたり、買ってみたり。原油相場のことを需給を中心に考察する雑記帳。投資は自己責任で。 クリミア半島情勢で改めて注目される欧州のロシアへのエネルギー依存ですが、実態はどうなっているのでしょうか。 2012年時点で欧州の石油供給のうち全体の4割は域内生産で賄われ、旧ソ連からの輸入は28%に上ります。これは中東の10.9%や北アフリカの7.6%などを大きく上回るもので、数量にして日量580万バレルはにわかに他で代替できるものではありません。 また、欧州の天然ガス供給も全体の45%が域内で生産されていますが、残り55%の域外からの調達のうち半分余りはロシアからの輸入です。総供給量の23%、数量にして1,300億立米がロシア産ということになります。 よく話題に上る天然ガスより、石油の方がロシア依存度は高いようですね。 欧州のロシアへの石油依存度は、ソ連崩壊の過程で産油量の減っ

    『欧州の対露エネルギー依存について』
  • 『石油需要が示す世界の工場の減速』

    油を売る日々 油を売ってみたり、買ってみたり。原油相場のことを需給を中心に考察する雑記帳。投資は自己責任で。 謹賀新年、年も宜しくお願い申し上げます。 債務危機に圧迫される欧州や米国の景気回復の不透明感などを受けて先進国の経済成長見通しは下方修正が相次いでいますが、世界の石油需要については中国をはじめとする新興国の成長に根強い期待が置かれています。 中国は2~3年内の世界の石油需要の伸びの半分近くを担うと期待されていますが、足元の指標はそれほど楽観的ではないことを示しています。 下のグラフは、米国と中国の生産活動と石油需要の前年比の伸びの推移を追ったものです。 米国の鉱工業生産指数の伸びは2010年半ばをピークに頭打ち傾向で、原油処理量も2011年は前年割れが目立ちますね。 FRBの言う米国景気は緩やかながら回復を続けているという話は、どこまで信用できるものなのでしょうか。 そして米国は

    『石油需要が示す世界の工場の減速』
  • 『イラン原油供給の現状』

    油を売る日々 油を売ってみたり、買ってみたり。原油相場のことを需給を中心に考察する雑記帳。投資は自己責任で。 核開発疑惑を巡って欧米諸国によるイラン追加制裁の動きが加速し、日にもイラン原油輸入の削減要請が米国から行われています。 既にフランスはイラン原油の輸入禁止を決め、EU諸国にも禁輸に向けた動きがあります。 とはいえ、フランスのイラン原油輸入量は日量5万バレル弱でドイツや英国の輸入量もわずかですから、同10万バレルを超える輸入量のイタリアやスペインが同調するかどうかがポイントですね。 また、足元では日量60万バレル近い量を輸入する中国がイラン原油最大の買い手で、同30万バレル余りを輸入する日やインドが続きます。 中国による今年前半のイラン原油輸入量は前年比50%増ということですから、これまでの制裁措置で他国の輸入が減った分を中国が買っているということですね。 今後EUや日がイラン

    『イラン原油供給の現状』
  • 『中国原油処理量、また前年割れ』

    油を売る日々 油を売ってみたり、買ってみたり。原油相場のことを需給を中心に考察する雑記帳。投資は自己責任で。 原油先物はドル高ユーロ安を受けて6営業日振りに反落です。とはいえ、$95/bbl割れではすかさず反発するなど引き続き底固い展開ですね。 ただ、中国の原油処理量が再び前年比マイナスになるなど、先行きに不安要素も拡大しています。 11月9日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.06安の$95.74/bblで、引け後の時間外取引は$96/bbl前後です。 イタリア国債の急落やドイツの政府諮問委員会が同国の2012年経済成長見通しを下方修正したことなどでドルに対してユーロが軟調となり、原油相場の頭を抑えます。 また、中国の10月の鉱工業生産指数は前年比13.2%増と予想を下回る低水準で、原油処理量も前年比0.9%減で6月に続いて前年比マイナスです。 中国の原油処理量は6月以降日

    『中国原油処理量、また前年割れ』
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