大手牛丼チェーンを狙った強盗事件のうち、「すき家」の被害が全体の約9割と多発していることから、警察庁は13日、全国の警察本部に対し、過去に被害に遭ったすき家の店舗などに防犯診断・指導を継続して実施するよう求める通達を出した。運営会社のゼンショー(東京都港区)に対しても、防犯対策の強化を要請。警察庁は昨年11月にも同様の要請をしており、個別の企業に対する要請としては極めて異例という。 牛丼チェーンを狙った強盗事件は9月末までに全国で71件発生し、すでに昨年1年間の68件を上回っている。このうち、すき家の被害は63件(被害総額約656万円、検挙8件)と全体の約9割を占め、昨年1年間に発生した58件(被害総額約1190万円、検挙25件)を超えた。2回にわたって強盗被害に遭った店舗も4店舗あった。 2位は「吉野家」の6件(昨年9件)、3位は「なか卯」の2件(同1件)。食券方式の「松屋」は0件となっ