ホワイトハウスでの記者会見で、極秘の情報収集活動などについて語るオバマ米大統領=9日、米ワシントン、ランハム裕子撮影 【ワシントン=望月洋嗣】米国防総省の情報機関、国家安全保障局(NSA)による極秘の情報収集活動が米内外で批判されていることを受け、米政府は9日、活動の根拠法を見直し、情報公開を進めるなどの対策を発表した。情報収集に対する懸念をぬぐい去り、米国民の信頼を取り戻す狙いだ。 トピックス「米国家安全保障局」 オバマ米大統領が同日、ホワイトハウスでの記者会見で明らかにした。主な対策として、膨大な通話記録の収集の根拠となる愛国法などの改正を目指す▽対外情報監視法に基づく情報収集の適法性を審査する法廷への信頼を高める▽各情報機関の情報公開を進め、専門のウェブサイトを設置▽情報収集活動が外交・安全保障やプライバシーに及ぼす影響を外部委員会が点検し、年内に報告書にまとめる、としている。