6月末で閉店する東京・銀座の松坂屋銀座店が、閉店セールにもかかわらず、商品の追加確保に追われる「特需」になっている。 景気回復への期待感から絵画を中心に予想以上の売れ行きとなっているためだ。 閉店セールは4月3日から特設会場を設けて約3か月行っている。銀座店の売上高は4月が前年同月の2・7倍、5月が2・4倍、6月が15日までで3・4倍に増えたという。 特に好調なのが絵画で、すでに約1800点が売れた。絵画の売上高は、5月中旬までに当初見込みの5億円を上回って8億6000万円にのぼった。富裕層を中心に、「想像以上の購買意欲」(担当者)で、追加で商品を仕入れ、取り扱い点数は延べ5000点を超えたという。