ブリヂストンは31日、味の素と共同で、バイオマス原料由来の合成ゴムの生成に成功したと発表した。タイヤ原料としての活用に向け、研究を継続する。天然ゴムに置き換えることができ、資源循環型の原材料調達につなげる。 両社は昨年、共同研究契約を結び、開発を進めてきた。味の素はアミノ酸生産に発酵法を使っており、この技術を活用した。バイオマス原料から合成ゴムの中間原材料となるイソプレンを試作。さらに、ブリヂストンが重合技術を使って、タイヤ用の合成ゴムを作り出した。 この技術を活用すれば、ゴムの木や石油などを使わず、サトウキビなどのバイオマス由来の材料を使って、タイヤを作れるようになり、地球循環型のタイヤとなる。 両社は今後、基本生産プロセスの構築や特許取得などを進め、2013年からは、事業化に向けた最終検討に入るとしている。