千葉県山武市松尾町の中古船舶部品販売会社で、漁船用の漁網巻き取りドラムの網から男性の白骨遺体が見つかり、千葉県警は1日、遺体の身元は北朝鮮に拉致された可能性がある「特定失踪者」に指定され、行方不明だった新潟市中央区東堀通、漁師小山修司さん(当時43歳)と発表した。 県警によると、遺体は8月29日、ドラムから網を外す作業中に見つかった。目立った外傷はなく、小山さんの歯型と一致した。 小山さんは2004年6月、1人で新潟市沖に漁に出たまま行方不明になった。船には航行記録がないなど不審な点があったため、05年12月、特定失踪者問題調査会が名簿に加えていた。県警は、小山さんが操業中の事故で亡くなった可能性があるとみて、司法解剖を行い、死因を調べる。