発電効率が下がらないようパネルの汚れを取る。「 本当はもう少し外に出して、日光を確保したいが、規約上、手すりより外には出せない」。マンションならではの不自由もある。 =横浜市。写真:諏訪撮影= 「再生可能エネルギーの実用性を確認したかったんです。でも一番の理由は、汚い企業の東電からしか電気を買えない状況の中、東電への不買運動として、自分で出来ることは何か考え、ベランダで出来るソーラー発電を始めました」。 横浜の閑静な新興住宅地。りんこさん(ハンドルネーム、会社員、男性)は、今年の夏からマンションのベランダでオフグリッドソーラー発電(※1)を始めた。外から見ると4枚の黒いパネルが、強い日差しを吸収し鈍くも誇らしげに輝いていた。 部屋に入るとすぐに、「これはソーラー電気、これもソーラー電気、あっ、これは東電の電気」と電化製品を次々と披露してくれた。ベランダソーラー発電によって賄われているのは、