これを書いている時点で、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝、日本vs米国戦プレイボールまで9時間を切っている。連覇を目指す日本と、ベースボールの祖国アメリカの大一番は、本命同士のビックカードというのみならず、その結果がWBCの行く末をも左右しかねない歴史的な勝負である。 2006年に第1回が行われたWBCは、100年を優に超えるベースボールの歴史でようやく実現したプロフェッショナル水準の国際大会(オリンピックを越える、という意味で)だが、これから第3回以降を継続して行うのは容易ではない。まず、興行的な利益を上げ続けられるか不透明であることが根本的な問題。そしてそのわりに、メジャーリーグベースボール(MLB)や日本プロ野球(NPB)をはじめとする世界のプロリーグの開幕が直後に控えていて選手の負担が小さくなく、したがって今後引き続き選手の参加を得られるかどうか分からないの