■震災前に出た本を先日読んだ。講談社現代新書『新書 沖縄読本』(下川裕治+仲村清司編著)。 沖縄が好きで何回か行ったことがある。沖縄の出版社「ボーダーインク」の本が好きでよく読んでいた。音楽は琉球民謡、あるいは宮古島の下地勇とかコザのキャンパスレコードが好き。ローカルヒーロー「琉神マブヤー」はDVDで見た。国際通りで沖縄プロレスも見た。スパムの缶詰やアイゴの塩辛を買ってきて沖縄料理を作ってみた……などなど、至って普通の沖縄ファンだ。ボーダーインクだけじゃなくて双葉社の沖縄読み物、旅行ライター・カベルナリア吉田の一連の著作もよく読んだ。 ■前に、ブログに「なんくるないさぁ」という沖縄の慣用句を引っ張ってきて「金の計算はおろか、ほとんど何も計算しない。これがウチナー流か。アバウトでいいなあ」などと無礼なことを書いた。まったくもって失礼な、紋切り型の文章だ。沖縄の人を思いやる気持ちのない、うわべ
ずいぶん昔のことだけれど、保護者面談で夜の小学校を訪ねたことがある。私のところは共働きなので、その日の最後に回してもらったのだ。 担任はベテランの女性教師で、いつものように、子どもの授業態度についてあれこれ注意された。ぺこぺこと頭を下げて教室を出ると、誰もいない廊下の向こうから押し殺したようなすすり泣きが漏れてきた。その教室には煌々と明かりが灯り、窓から覗くと、十数人の母親が押し黙ったまま若い女性を取り囲んでいた。 その後、知り合いの親たちに事情を聞いてみると、そのクラスは教師が生徒を管理できず、トラブルが相次いで苦情が絶えないのだという。私が見たのは、クラスの母親たちが学級運営について教師に問い質している場面だった。いまなら“モンスターペアレント”ということになるだろうが、当時はそのような言葉もなく、親が教師を私刑(リンチ)するかのような光景に大きな衝撃を受けたことを覚えている。 とはい
沖縄県外では読めない地元紙記事を、それも紙面の形で知ってほしいと2008年12月より発信してきましたが、新規に立ち上げた後継ブログが現在工事中になっています。休眠から覚めるまでtwitter(https://twitter.com/michinakijin)をご覧ください。 なおアーカイブス(データベース)としてこのブログは残しますのでご活用ください。 立場を利用して居丈高にもの言う人 自分が偉いと錯覚している人 「危ない」っていうと「危なくない」っていう。「うるさい」っていうと「うるさくない」っていう。「新しい飛行機持ってこないで」っていうと「新しい飛行機持ってくる」っていう テレビ広告でおなじみとなった金子みすゞの詩「こだまでしょうか」に触発され、こんなことを思い浮かべた。「よその飛行機連れてこないで」っていうと「よその飛行機連れてくる」っていう。「夜は飛ばないで」っていうと「夜も
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