皆さんは、”発達障害本”とでもいうべき書籍を見かけたことがありますか。 私が”発達障害本”と呼んでいるのは、「発達障害の当事者が当事者目線で書いた、社会適応や暮らしに役立てるための本」のことです。 この”発達障害本”は2010年代から次々に出版され、その少なくない割合が書店で平積みにされるほどヒットしました。 たとえば最近では、借金玉さんの『発達障害サバイバルガイド』などがその好例だと思います。 どのような書籍なのか、この本の冒頭を紹介してみます。 この本は、あなたのためのサバイバルガイドです。具体的には、発達障害という問題を抱えた僕らがどうにか働き、食っていくための「生活術」を1冊にまとめています。 (中略) 生活とは、人生の基盤そのものです。仕事もプライベートも、あるいは成功も失敗も、すべては「生活」の上にしか成り立ちません。この世界に生きる限り、誰一人として「生活」することから逃れる