ニューヨーク・タイムズ(電子版)に掲載された鳩山論文の要旨は次の通り。 一、日本は冷戦後、グローバリゼーションと呼ばれる米国主導の市場原理主義に翻弄(ほんろう)され続け、資本主義が原理的に追求されていく中で、人間は目的ではなく手段におとしめられて尊厳を失った。関連記事NYタイムズに掲載 鳩山論文の要旨“鳩山論文”米専門家から強い失望の声記事本文の続き 一、金融資本主義、市場原理主義にいかに終止符を打ち国民経済と国民生活を守っていくかがわれわれに突き付けられた課題だ。 一、今回の経済危機はすべての国が経済の伝統と規制をグローバル・スタンダードに合わせるべきだとの考え方によって起きた。 一、グローバル経済は日本の伝統的経済活動を損傷し地域社会を破壊した。グローバリズムの中で切り捨てられた価値に目を向け直すことが政治の責任だ。 一、もう1つの国家目標は「東アジア共同体」の創設だ。日米安保条約は日