LS北見が勝利した米国と韓国はそれぞれ、強豪の英国とカナダを破っている。デンマークを含めて対戦相手の調子は悪くなく、LS北見も完璧ではなかった。実力拮抗の中で開幕3連勝を飾れたのは試合前半の入りが良く、相手よりも先にミスをしなかったから。支えたのは正確なアイスリーディング(氷の状況を読む力)と、正確にストーン(石)を運ぶ「スイープワーク」だ。センターラインが山になっていたり、サイドが谷になって
LS北見が勝利した米国と韓国はそれぞれ、強豪の英国とカナダを破っている。デンマークを含めて対戦相手の調子は悪くなく、LS北見も完璧ではなかった。実力拮抗の中で開幕3連勝を飾れたのは試合前半の入りが良く、相手よりも先にミスをしなかったから。支えたのは正確なアイスリーディング(氷の状況を読む力)と、正確にストーン(石)を運ぶ「スイープワーク」だ。センターラインが山になっていたり、サイドが谷になって
「僕のピョンチャンは選手村のビビンパとストーンチェックです」 SC軽井沢クラブのフィフス・平田洸介は、五輪会場である江陵カーリングセンターの一角に陣取り、双眼鏡片手にそう笑う。選手村には様々な食事が用意されているが、ビビンパが一番、好みらしい。 ストーンチェックというのは、彼が五輪のアイスで毎日、繰り返している仕事だ。カーリングストーンには石ごとの微妙な曲がりグセがあり、中には“荒れ石”と呼ばれる曲がり過ぎる、あるいは曲がらない石も存在する。得点に直結するショットでその石を使うわけにはいかないため、平田はナンバリングされているストーンを「Bシートの4番はよく曲がる」といった具合にチェックし、また他国がどんな順番でどの選手にどの石を投げさせているかも偵察し、参考にする。日本の試合がないカードや女子の試合でもその作業は休みなく遂行される。 「正直、眠いっす。でも、これが僕の仕事ですし、楽しいっ
「Bookworm」という英単語がある。日本語でもそのまま「本の虫」と使える表現だが、本を食い入るように読む人物のことだ。 平昌五輪代表のロコ・ソラーレ北見のエース、藤沢五月はどういった選手でどんなキャラクターか。そうと聞かれると「カーリング・ワーム」という言葉が浮かぶ。 2011年、名寄で開催された日本選手権で初優勝した時の控え目な笑顔や、初めてジャパンのA代表として挑んだ南京のパシフィック選手権(現在はパシフィック・アジア選手権)での苦い経験、ソチ五輪出場を逃した時の涙や、16年の世界選手権で銀メダルを獲得した後のかすれ声etc……。 彼女を取材させてもらってからのハイライトはいくつもあるが、最も強いイメージは、特別な大会でない普通の日、誰もいないリンクで、黙々と淡々とストーンを投げている姿だ。 コーチを相手にしていることもあったが、大抵は一人だった。ウインドチャイムに似た器具を氷上に
竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichirophoto by JMPA/Kishimoto Tsutomu カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレ北見(以下、LS北見)の勢いが止まらない。 2月14日から始まった平昌五輪の予選リーグ。初日のアメリカ戦では序盤から連続スティール(※先攻のチームが点を取ること)を重ね、五輪初戦を白星で飾ると、翌日の第2戦ではデンマークとのクロスゲームを制した。 さらにダブルヘッダーとなった同日夜の試合では、優勝候補の大本命カナダから金星を挙げた地元・韓国と対戦。完全アウェーの中、ラストエンドでスティールという劇的な勝利を決めて、開幕3連勝を飾った。 3連勝と快進撃を見せているカーリング日本女子代表のLS北見 初戦と2戦目は、よく曲がりながらも、試合ごとに重さや幅(左右への動き)が変わるアイスの読みに苦しみ、なかなかショット率が上がらなか
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