今日は、「現代のナイフ格闘はどんなものか」という話を書く。 先日のエントリが結構注目を集めたが、近代化が進んだ現代の戦争でのナイフ格闘をイメージしにくい人もいるようだ。 訓練や戦術の話をしようかとも思ったが、ややこしいのでパス。 もっと分かりやすく、現在の戦争でナイフで戦う必要があるシチュエーションについて解説してみる。 襲うか襲われるか ナイフを使うシチュエーションは、ほとんど距離・時間・音の都合で生まれる。 要するに「銃を使うより至近距離」「銃を抜いて構える時間がない」「音を出したくない」といったシチュエーションだ。特に距離は重要で、そもそも遠ければ使いたくともナイフは使えない。 ナイフの特性を簡単にまとめると次の3点となる。 (1)距離:銃より近くを攻撃する。遠くを攻撃できない。 (2)時間:銃より早く準備・攻撃できる。素手よりは遅いが殺傷力は素手より上。 (3)音:銃より静かでほと